「おっさんずラブ」脚本家の徳尾浩司さん。役者さんかな、と思わせるような長身でスラッとした軽やかなお姿がとても印象的でした。 さすが言葉を産みだすお仕事をされている徳尾さん。人を飽きさせない楽しいトークで、インタビューは終始なごやかなムードで行われました。 「役者じゃないんで、写真はあまり撮られ慣れていないから……」と照れた表情が可愛らしいです。 「とにかく人に助けられて生きています」と語る徳尾さん。温かな人柄が周りを動かしてしまうんだろうな、と感じられました。 高校生の頃には、既に脚本家への道を歩みだしていた徳尾さん。人を動かす楽しみを覚えてから、演劇への思いはどんどん強くなっていったそうです。 「実は東北大学も受かっていて、すごく良いところだったんですけど、どうも演劇をやってる学生がいなそうだったのと、大学周辺の環境が良すぎて二度と帰ってこないんじゃないかと思ったんで、行きませんでした(笑)」ともお話しされていました。 幼少期からブレることなく、物語を作り続けている徳尾さん。やりたいことをとことんやり続ける、その強い信念が自信となって、滲み出ているように見えました。 撮影にもだいぶ慣れてきた徳尾さん。表情も様になっています! ご自身の劇団「とくお組」についてお話しする徳尾さん。結成時に声をかけたメンバーは、大学を留年して卒業できなかった方ばかりだそう(笑)。劇団愛を感じます。 脚本家という職業のこれからについて伺うと、「若い人はどんどん増えたほうがいいと思う。新しい価値観をもって、この世界に飛び込んでくる若者がいたら、一緒に仕事をしたいと思いますね」とお話しされていました。 並々ならぬ苦労の末にステップアップできた、と語る徳尾さん。だからこその「今」があるんですね。 「きっかけをくれたマネージャーさんにも感謝を?」とお伺いしたところ、「そうですねぇ……」と照れ笑い。 徳尾さんは、「おっさんずラブ」で第97回 ザテレビジョンドラマアカデミー賞 脚本賞を受賞されました。おめでとうございます! 「懐かしいな~、政宗のキャラクターって眞島さんがすごく細かく設定してくださってたんですよ」と『おっさんずラブ』公式ブック(文藝春秋刊)を読みながら。 「劇場版 おっさんずラブ」は焼き直しではなく、ちゃんとした続きのストーリーを書きたかった、と熱いお気持ちを話してくださいました。 「おっさんずラブ」も含め、周りの人への感謝の言葉に溢れていた徳尾さん。「色紙を書いてください」とお願いをしたところ、ご自身考案のキャラクター「とこなつボーイ」も描いてくださいました。 現在放映中の「テレビ演劇 サクセス荘」(TX)は、舞台の演出を取り入れた新しい感覚のTVドラマ。まさに徳尾さんらしい作品です。※2019年8月現在 「ミス・ジコチョー」では、同じ脚本家事務所で仲の良い八津弘幸さん(代表作は「半沢直樹」や「陸王」)とタッグを組んでいるとのこと。期待が高まります! 徳尾さんが書いてくださった直筆サイン色紙を、CREA WEBの読者3名様にプレゼントします。詳細はCREAのTwitterアカウント「@crea_web」をチェック!