突然ベンチャー企業に転職したフリーランスを見ているよう
明確なゴールがあったタイプロに対して『-REAL-』は、彼らが世間から“国民的アイドル”として認められるまでつづく、終わりなきオーディションの始まりに過ぎない。早くもエピソード1から感じ取ったのは、8人それぞれの率直な想いと現時点での課題だ。
瞬く間にSTARTO ENTERTAINMENT所属のアイドルになった橋本将生・猪俣周杜・篠塚大輝の3人の課題は「経験もキャリアも異なる5人のメンバーにどう追いつくか」「世間にどのようにして受け入れてもらえるか」だ。これまで画面越しに見ていたテレビの世界へ突如飛び込み、わずか4カ月で、8都市24公演ものアリーナツアーを回る。環境の変化に適応するだけでも容易ではないはずだが、それでも“Show must go on”の精神で走りつづけるしかない。
俳優部出身の原嘉孝と寺西拓人は、オリジナルメンバー3人と橋本・猪俣・篠塚をつなぐ“橋渡し役”ともいえる存在だ。けれど、同じ事務所に所属しているとはいえ、デビュー組とジュニアを隔てる壁は厚い。特に事務所の期待を背負ってきたSexy Zoneのメンバーと肩を並べて活動すること自体も、大きなプレッシャーだろう。
固定グループでの活動経験がなかった寺西が、初めてのグループ活動に喜びをにじませながらも「それもう、ごめんなさい。本当に俺分かんないんですよね」「グループの“仲良い”って何なんだろ」と呟く場面もあった。我々の世界でたとえるなら、個人ベースで仕事をやってきた人が、ある日突然ベンチャー企業の精鋭グループに入るような感じだろうか。それはめちゃくちゃ大変そう。
