世間のイメージは清楚。でも本当は“クレイジー与田”

――タパ子はかなりぶっ飛んだ役ですが、役作りで意識されたことはありますか?

与田 髪を染めること以外だと、少し喋り方を変えていたかもしれません。タパ子って結構オラオラしてますよね。

ふせでぃ 口が汚い、クソ女なので(笑)。与田さんはアイドルをされていて、私のイメージでは清純……という感じだったので、大丈夫かなって心配で。

与田 それで言うと、ファンの人は知ってると思うんですけど、私はアイドルの中では結構やんちゃな方で。「クレイジー与田」って呼ばれてたんですよ。

ふせでぃ え、本当ですか!

与田 以前、街頭インタビューで私のイメージを聞く企画があったんですけど、「清楚」とか「あざとい」みたいなことを言われていて。私それを見てびっくりして。「ええ!?」って。私自身は自分のことをどちらかというとタパ子寄りだと思っていて。公園でお酒飲むとか、最高だなって思いますし。家で破れたボロボロのTシャツ着て、お酒飲んだり。

ふせでぃ ええー! すごい。私も、与田さんはお酒とかも関係ない世界にいそうなくらい清楚なイメージがついてました。

与田 全然イメージと違ってすいません、って感じです(笑)。

物語が動き出す、印象的なシーンの裏側

――作品の中で、特に思い出深いシーンやセリフはありますか?

ふせでぃ 1話の、タコの公園のシーンですね。私、漫画を描くにあたって、実際にあの公園に行ったんですよ。だから、ドラマ映像を見たときに「マジでこの漫画のまんま始まったな」って。それがすごく嬉しかったです。

与田 あの公園、なんだか落ち着きました。あそこでお酒を飲むの、最高ですよね。

ふせでぃ 与田さんの、あのシーンのギャップがすごかったです。はっちゃけてくれて、すごく嬉しかったし、「タパ子が出てきた!」って気持ちになりました。

――他には、タパ子が「私は、ダークヒーローになるのだよ」と言うシーンが印象的でした。

ふせでぃ あのセリフは、この漫画がどういう物語であるかという宣言として書きました。

――与田さんは、あのシーンを演じられていかがでしたか?

与田 タパ子が承認欲求に目覚めて、切り替わっていく瞬間でした。表情とか、スイッチが入った感じを意識して、あまりサラっと言いすぎないように、少し重みを持たせるように言ったと思います。

ふせでぃ 漫画でも、普通の女の子からここから告発系インフルエンサーに変化していく、という重要なシーンでしたもんね。

――撮影が大変だったシーンはありましたか?

与田 やっぱり走るシーンとかですね。夏だったので蒸し暑かったですし。あとは、セリフの量ですね。

ふせでぃ 心配でした、セリフの量。

与田 10ページ近く掛け合いのシーンとかもあって。

――与田さんは、どのようにセリフを覚えているのですか?

与田 私は前日の夜に完璧にしないと寝れないタイプなんです。前日の夜にほぼ完璧に覚えておくと、次の日もちゃんとインプットされているので。家に帰って、ご飯食べてお風呂入って、寝る直前に言葉を自分の中に落とし込む、というルーティンですね。

「死ぬまでバズってろ!!」

毎週木曜 深夜0:59~
MBSドラマ特区枠
出演 与田祐希、櫻井海音、鈴木仁、星乃夢奈 ほか
HP:https://www.mbs.jp/shinubuzz/
TVer:https://tver.jp/series/sr4bgkjnuk

死ぬまでバズってろ!! 1

定価 792円(税込)
文藝春秋
» この書籍を購入する(Amazonへリンク)

死ぬまでバズってろ!! 2

定価 979円(税込)
文藝春秋
» この書籍を購入する(Amazonへリンク)