王道の広東料理で「2025台北レストランウィーク」に参加

 「2025台北レストランウィーク」では、「Define」をテーマに20軒のレストランが個性豊かな料理を提案しています。そんな中で、「朧粵」のスペシャルコースは、とてもクラシック。広東料理の真髄が伝わってくる、逆に迫力のある内容です。

 飲茶の次に登場する焼物もその一つ。チャーシューは肉自体に旨みのある黒豚を使い、秘伝のタレに漬け込み、何度も静かに焼き上げます。風味を閉じ込めています。

 スープは、クリアで、でもしっかりと味わいがあります。広東料理は「不時不食」といい、旬と鮮度を重んじる料理。両シェフは、台湾の山海の旬も意識して使うのが信条なのだそうです。出始めた秋のきのこをシンプルなスープに仕上げています。

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