「調子にのってはいけない」と繰り返した理由
 
――映画を見ていると、沖縄や長崎の戦争への知識があると、観客としては、見方が深まると思ったんですが、眞栄田さんは、沖縄や長崎について、事前に調べたりはしましたか?
眞栄田 戦争に関しては、現場で感じることを大事にしようと思って、あえてそこまで調べていかなかったんです。ただ、僕が演じる光が影響を受けている写真家の東松照明さんについては、調べていきました。
――東松さんの作品を見たときはどのように感じましたか?
眞栄田 自分自身、東松さんの作品から何を感じるだろうと思っていたんですけど、いざ見てみたら、媚びない写真というか、ありのままの写真だなと思いました。どっか入り込みすぎないで、第三者の目で俯瞰的なところもあって。しっかり現実をとらえてるんだなと思いました。光は東松さんの、世の中の本質を捉えている部分や、そんな写真の美しさに惹かれていると、自分なりにそう思って、光を演じました。
 
――以前、眞栄田さんにインタビューしたことがあって、そのときには「調子に乗ってはいけない」ということを何度もおっしゃっていたんですが、俯瞰的だからなのかなと思いました。
眞栄田 調子に乗ってもいいことないですからねえ。自分自身、調子にのれるほどのことはやっていないし、上には上がいるというか、素晴らしい先輩とかもたくさんいますし。そんな風に思うのは、そういう性格なのかもしれないですね。
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- 取材・文=西森路代 
 写真=深野未季
 ヘアメイク=MISU(SANJU)
 スタイリスト=MASAYA(PLY)
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