vol.21_FLOWFUSHI
マスカラの常識を超えた! エイジングケアするマスカラ
ここ数年盛り上がっている「まつ育」ブーム。育毛を狙ったまつ毛美容液が登場し、ケア効果を重視したマスカラが続々と。まつ毛もエイジングケアの時代がやってきた。そんな中でひと際ユニークだったのが「モテマスカラ」だ。
2011年のバレンタインデーにたった1本でデビュー。名前もビックリだったけど仕事がまた驚き。メイク効果とエイジングケアが同時に叶う、マスカラであって本気のまつ毛ケア! 今回はその生みの親であり育ての親であるフローフシの今村洋士さんをお迎えして、開発の裏話や気になる効果のことを聞きたいと思う。そもそもモテマスカラが生まれるきっかけとなったのは?
「医療関係の仕事をしているときに“エンドミネラル”という素晴らしい成分と出合い、化粧品に生かせないかと考えたのです。作るなら他と違うもの、これまでになかったみんなが驚くようなものを出したいと思って化粧品のことをいろいろ調べて行き着いたのがマスカラでした。そもそもマスカラは誰かに愛されたり、好かれたりするために生まれたもので100年以上も歴史があるのにメイク以外の機能はほとんど進化していなくて。“エンドミネラル”を生かすならここだと思ったんです」(今村さん)
何だか発明家みたいなストーリー。「モテマスカラ」と名づけた意味もわかりましたよ。で、肝心の“エンドミネラル”。
「高濃度のマイナスイオンを発生する天然のミネラル成分です。血流促進効果が期待できます。一般的にマイナスイオンの影響力は20センチ四方に及ぶと言われ、マスカラに採用しようと思ったのはこうした特性があったから」(今村さん)
まつ毛に塗るだけでまぶたのケアもできる“エンドミネラル”の飛び道具的効果。 継続して使うことで血流がよくなって健やかなまつ毛を育み、目元がすっきりと。マスカラは長時間キレイにくっついているのも仕事だから賢い作戦。2012年秋に5種類のラインナップを完成し、ドラッグストアやバラエティショップでの販売を本格的にスタート。2014年秋には機能性とデザイン性を追求して第2世代へバージョンアップ。以来、売り上げシェア1位を継続中というからスゴイ。
「性能を極めるだけでなく、マスカラとしてのクオリティを上げないと女性は喜んでくれませんから。開発はさまざまな分野のエキスパートを集めたプロジェクトチームで行っています。取り入れたい素材があれば業種を超えて共同開発することも。最初からすべてにこだわるから結局はほとんどの原料がオリジナル。これができるのがフローフシの強みです」(今村さん)
2016.02.04(木)
文=吉田昌佐美
撮影=西原秀岳