奇想天外の発想、強いこだわり
“金メダルサイエンス”の勝ち
今、“コスメ開発”受難の時代と言われる。正直言って、今どき“感触が格別いい化粧品”と言ったって、もう市場にあふれているし、どこにもないカラーや質感なんて、もうそうはない。多くのアイテムが成熟をし、もうこれ以上新しいものを作るのは難しいという状況を生んでいる。
でもだからこそ、力の差が見えてくるのは、むしろここから。実際にスキンケアにはこれからが本番という見方もあり、“遺伝子研究”やら“再生医療”といった、医学的アプローチの応用などで、じつはピンからキリまであることが露骨にハッキリしてしまうのも、むしろここから。
そういう意味で、ひとつの象徴となるはずなのが、クレ・ド・ポー ボーテ シナクティフの目もと美容液とマスクのセットで、これが単なるアイケアじゃない。肌研究のオリンピックとも言うべき機関で、金メダルを獲得した研究、なんと“顔の肌だけにアンカーと呼べる杭のようなもの”が存在するのを突き止めたのだ。つまり、顔の肌はただ層になって骨格にくっついているわけじゃない。要所要所に杭が打ち込まれていたのだ。
そのアンカーを強化する目もとケアは、言わば“見えない糸でリフトアップされたようなフィラー効果”を叶えてくれる。明らかにアイケアとして画期的。他を一気に引き離している。
一方で今、成熟しきってから早10年、とも言われるマスカラで、“ぶっちぎりの新処方”で業界を驚かせているのが、これまでも数々の快挙を見せてきたモテマスカラ。“まつ毛の長さと濃さ”で次々に大ヒットを記録してきた開発力が、今度は目もと全体のリフトアップまでをマスカラ1本で叶えてしまったのである。いや、そう見えるのじゃなく、本当に目もとを引きしめるのだ。
それも奇想天外、天然エンドミネラルを配合して、まぶたの血行を促進、まつ毛を育毛すると同時に、高濃度のマイナスイオンを発生させ、このイオンを20センチ四方に浮遊させることで、むくみを和らげ、目もと全体を引きしめるのだ。まつ毛から、なんと滝の600倍のマイナスイオン……既成の枠の中で考えていたら、とうてい到達できない境地にまで行ってしまったことになる。この1本が、閉塞感丸出しだったコスメ開発をもう一度覚醒させることになるのは間違いないのだ。
2015.11.01(日)
文=齋藤 薫
撮影=釜谷洋史