Magnificent View #650
セナド広場(マカオ)

(C) Robert Harding Images/ Masterfile / amanaimages

 セナド広場は、モザイク模様のカルサーダス(石畳)が敷き詰められた、マカオの中心地。周辺には、白亜の仁慈堂や石造りの民政総署、スタッコ彫刻が美しい聖ドミニコ教会など、美しい世界遺産が密集している。

 マカオは4世紀にもわたり、ポルトガルの統治下にあった街。カルサーダスには、波形や帆船、太陽など、大航海時代を思わせる文様が描かれている。広場の中央に配された噴水の中にあるのは、ポルトガルの大航海時代を象徴する地球儀だ。

 ここは、世界遺産が集結するエリアであると同時に、カフェやショップがひしめく、マカオきっての繁華街。平日休日問わず、多くの観光客でごった返している。ゆったりと散策を楽しむのなら、人がまばらな朝がおすすめ。制服姿の学生が行き来する広場は、歴史と日常が交錯する場所。素顔のマカオを垣間見られるはずだ。

Column

今日の絶景

この広い地球上には、まだまだ知られざる素晴らしい景色がある。思わず息を飲んでしまう雄大な自然、ミステリーにあふれた驚きの奇観、そして、人間の文明が刻んだ偉大な足跡……。ここに、選りすぐりの絶景をお届けします。さあ、ヴァーチャルな世界旅行へと出かけよう!

2015.07.12(日)
文=芹澤和美