Magnificent View #641
ラ・マンチャ(スペイン)
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スペインの首都マドリードの南にあるラ・マンチャ地方には、赤茶けた大地が広がっている。その地名の由来となったのは、「乾いた土地」という意味のアラビア語だ。
その名の通り、木も生えない不毛の土地、ラ・マンチャ地方が人々に知られるようになったきっかけは、17世紀に書かれたミゲル・デ・セルバンテスの小説、『ドン・キホーテ』。下級貴族のドン・キホーテが繰り広げる奇抜な冒険物語はベストセラーとなり、舞台の中心であるラ・マンチャは一躍有名になった。
物語の中で最も知られているシーンは、主人公が風車に突進するくだり。カンポ・デ・クリプターナの丘では、その場面を彷彿とさせる巨大な風車の羽が回っている。
小説が描かれて400年以上たった今も、白壁の家と風車が点在する風景は昔のまま。時代を超えて読み継がれる名作の「あのシーン」を見ようと、世界中から多くの人々が訪れている。
文=芹澤和美
