街の中心に王家の宮殿“パラシオ・レアル”が鎮座する首都マドリード。そこは、ハプスブルク王朝の風情を今に残し、絢爛な時間を楽しむ麗しの都。まだまだ知られていない、この街のリアルな魅力をくまなくご紹介しましょう。
3回にわたり、マドリードの美術、ホテル、買物情報を紹介。今回はマドリードの買物情報です。
日本でもおなじみのスペインブランドもたくさんありますが、実は、まだあまり知られていない名品もマドリードには豊富。とっておきのアイテムが見つかるお店へご案内しましょう。
伝統の逸品こそ、この街で手にしたい!
ノスタルジックが今、ラグジュアリー
古都マドリードには、創業から100年を超える老舗がそこかしこに……。古きよき時代のエレガンスを伝えるアイテムは、この街でしか手に入らない珠玉の逸品です。
冬のマドリードで着こなしたい華麗なマント
カパス・セセーニャ
「マント専門のデザイナーは、おそらく世界でも私だけね」と語るカルメンさんは、1901年から続くこちらのお店の4代目。ピカソ、ヘミングウェイ、カトリーヌ・ドヌーヴらもオーダーしたという名店で、マドリードの西北、サラマンカ地方のフェルト生地を卓越した技で一枚一枚裁断して作り上げる、正真正銘のハンドメイド。美しいシルエットは、クラシックな装いを鮮やかに引き立て、その価値を今あらためて見直したい。
右:店内には、レディス、メンズともに各種サイズを用意。ボタンや刺繍などをオプションでカスタマイズするのも可能
Capas Sesena (カパス・セセーニャ)
住所 Calle de la Cruz 23, Madrid
電話番号 +34-915-316-840
URL www.sesena.com
営業時間 10:00~14:00、17:00~20:00
定休日 土曜の午後、日曜(11月は土曜午後、12月は日曜午前も営業)
photo:Atsushi Hashimoto
realization & text:Shojito Yano
coordination:Yasuo Taniguchi / Yukiko Hori
illustration:Kanako Sasaki / Masako Kubo