幅広フラットシューズは妊婦の味方

 最後に……、妊婦の足(特に妊娠中期以降)にはフラットシューズか(夏場は)ビーチサンダルが必須。

妊娠期間中は想像以上に足がむくむもの。履き心地のいい靴が欠かせません。

 妊娠後期、大きくなったお腹で足の付け根の血管が圧迫され、血液循環が悪くなると、下半身のむくみは最高潮に。私の場合、腰痛が悪化してウォーキングなどもできなかったので、さらにむくみはひどく、足はパンパン。足首や足の甲の骨ばったところが跡形もなくなり、まるで象の足!? と自分の目を疑いたくなるような醜い足になってしまいました。このむくみのせいで、今まで履いていた靴のほとんどが入らなくなってしまったのですが、その中で、臨月まで使えたのがこれらの靴でした。

 まずは、幅広のフラットシューズ。バレエシューズのような華奢なタイプでは、私のむくんだ足では食い込むどころか、履くことすらできなくなってしまったので、適度に幅広でしっかりとした作りのペタンコ靴がマストでした。柔らかなキルティングレザーと足入れ口のギャザーで象のような私の足を優しく受け止めてくれたLANVIN。ゴールドとブラックの色違いで活躍したTORY BURCH(ゴールドとブラックがあれば、大抵のスタイリングをカバーしてくれます)。いずれも浅めの履き口のものが、締め付け感が少なく、快適です。

 それから、夏場のビーチサンダルは、「これがなくては妊婦期間を乗り切れなかった!」と言っても過言ではないくらいヘビーユースしました(秋冬の妊婦さんにはムートンブーツが欠かせないそう)。TORY BURCHのビーチサンダルは、トング部分がエナメル素材なので、カジュアルすぎずきちんと感をキープしてくれるから、撮影や打ち合わせなどお仕事シーンにもOK。こちらもブラックとベージュを色違いで持っていたので、コーディネートに合わせて使いまわしました。

 他にも、挙げればきりがないのですが、今回はこの辺で……。いずれにしても、マタニティ期には着心地が悪いと気分が悪くなったり、気持ちが落ち込んだりするので、自分にとって”コンフォート”なアイテムを選びたいものですね。

Column

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2011.10.28(金)
text:Izumi Watanabe