前回はマタニティウエアをもっと賢く取り入れればよかった! と書いた私ですが、そうはいっても妊婦期間しか使えないものは極力避けたいし、物もあまり増やしたくない、なるべくいつも通りのおしゃれがしたい、という思いは常に持っていました。

 そこで、今回は妊娠中に役立ったノンマタニティのファッションアイテムをいくつか紹介しようと思います。

チューブトップ部分はストレッチ素材。ホルターネックを外せばすぐに授乳もできるから、来年の春夏も活躍しそう。

 まずはホルターネックのワンピース。妊娠中期以降、腰痛に悩まされ、腹帯や骨盤矯正ベルトが手放せなくなった私。腰への負担の軽減のためにも、赤ちゃんが早く下りてこないためにも、ベルトや腹帯のサポートが欠かせなかったのですが、困ったのは、ヒップやウエスト周りのもたつき。ボトムのほとんどが入らない、もしくは締め付けが苦しくなってしまいました。

 そんなときに活躍したのが、定番ですが「ワンピース」。写真はTheoryのワンピースですが、胸下切り替えでお腹周りはゆったり。ベルトを巻いても腹帯や腹巻をしても快適に過ごせる一着でした。リネン素材で程よくハリ感があるから、体のシルエットやベルトが浮いて見えてしまうという心配も無用。加えて、きちんと感とリッチ感のあるブラックリネンなので、お仕事シーンはもちろん、合わせる靴やストール、アクセ次第でレストランでのディナーや旦那さんとのデートも、これ一枚で対応。余分なワードローブを増やしたくない妊娠期間の、まさに救世主でした。

 その他、家ではスリードッツやPLSTのジャージーワンピ、夏場の外出にはZARAやH&M、BANANA REPUBLICのマキシワンピ……。今思い返せば、いずれもお手頃価格で手に入るワンピースに頼りっぱなしの妊娠後期でした。

2011.10.28(金)
text:Izumi Watanabe