日韓合作スリラー『ある優しき殺人者の記録』にも注目
『トンネル 3D』でジェリムが演じるのは財閥の浮気な御曹司ギチョル。恋人や友達を招いてリゾートを楽しもうとするものの、散々な目に遭うことに。クールな役柄の多いジェリムだが、現場ではムードメーカーだったそう。「同世代の仲間とずっと一緒だったので、すごく楽しかったです。現場はホラーというより、コメディを撮っているようでした」と笑顔で挨拶し、他のキャストとひそひそ話したりと楽しそうにしていた。
GV終了後は、ファンと気軽に写真を撮ったり、終始リラックスした様子だった。プチョン(富川)はソウルからも近く、映画祭では想像以上に気軽にスターと触れあえるので、若手を青田買いしたい人にはぜひおすすめ。
今年は日本からのゲストは少なかったものの、日韓合作のスリラー映画『ある優しき殺人者の記録』では、白石晃士監督、葵つかさが、主演のヨン・ジェウク、キム・コッビらと映画祭に参加。会場には、AV女優として活躍する葵つかさ目当ての男性ファンも多数いた。『息もできない』で知られるコッビは日本語が堪能で、ここ数年積極的に日本との合作や、日本映画に出演している。
『ある優しき殺人者の記録』は、凶悪犯に脅され撮影させられているカメラマンのPOV(主観映像)で進む、いわゆるフェイク・ドキュメンタリー形式。残忍な場面も多いが、かなりびっくりさせられる結末なので、怖いのが大好きな方にはおすすめ。
この映画に限らず、このところ日韓合作や韓国映画に日本人俳優が出演することも増えてきた。そのあたりについては、近日このCREA WEBに掲載される釜山国際映画祭のレポートで。
石津文子のプチョン・ファンタ映画祭潜入ルポ
2014.11.06(木)
文・撮影=石津文子
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