プチョン・ファンタには若手スターがいっぱい!

ホラーコメディ『ゾンビスクール』のゲスト・ビジット(GV)。左から、キム・ソクジョン監督、ハ・ウンソル、ミンジ、パク・ジェフン。ペク・ソビンは開幕式にはいたが、GVには来られず。

 韓国では大小さまざまな映画祭が開かれているが、若手スターがたくさんやってくるのが、毎年7月に開催されるプチョン国際ファンタスティック映画祭の特徴の一つ。売り出し中の若手俳優がホラー映画に大挙して出演するのはどこの国も一緒で、映画祭の中でもホラーの上映が多いプチョン・ファンタに彼らがやってくる、という仕組みなのだ。

『トンネル 3D』の1シーン。廃坑のトンネルで惨劇が起こる。ソン・ジェリム(左から3人目)は御曹司役。

 2014年もカン・ハヌルらが出演する『少女怪談』、ペク・ソビンらの『ゾンビスクール』など学園ホラーがいくつも上映されたが、特に人気だったのが『トンネル 3D』。閉山した炭坑を再開発した高級リゾートを訪れた大学生たちが、偶発的に老人を殺してしまったことをきっかけに、迷路のようなトンネルの中で次々と変死していくという青春ホラー。人気上昇中のソン・ジェリム、チョン・ユミ、ヨン・ウジン、チョン・シヨンらが出演している。

 日本公開は未定だが、2015年2月に北海道で行われる、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭はこの映画の設定通り、廃坑跡地のリゾートが会場なので、ぜひ上映してほしいわあ。臨場感ありすぎて、閉所恐怖症になりそうだが。

ソン・ジェリムは人気ドラマ「感激時代~闘神の誕生」「インヨ姫」に続いて、バラエティ「私たち結婚しました」に出演中。2014年11月には来日の予定もある。

 上映後のGV(ゲスト・ビジット。ファンからの質問を受け付けるQ&Aタイムが人気)に、ソン・ジェリムが登場すると、とんでもない悲鳴が。日本でも放送されているドラマ「太陽を抱く月」の護衛官ウン役や、「ネイルサロン・パリス」などで人気に火がついたソン・ジェリム。上映前の挨拶にはジェリムがいなかったためファンたちは若干心配そうだったが、上映後には無事登場。ドラマの撮影からプチョンへ駆けつけたそうで、非常にラフな格好で「遅れてごめんなさい!」と登壇した。

2014.11.06(木)
文・撮影=石津文子