空間と味を楽しむ創作チャイニーズレストラン

 台湾ならではの食材を巧みに料理した創作チャイニーズが楽しめるのが、広東料理の「雅閣」。アンティークが飾られ、コーナーごとに趣が異なる雰囲気の中で食事が楽しめるとあって、オープン3カ月目にしてすでにリピーターも多い。

アンティークが飾られたコーナーあり、モダンな雰囲気もあり。何度訪れても飽きることのないレストランだ。

 メニューを一見すると、「豚の丸焼き」や「北京ダック」をはじめ、雲南ハムや松茸などの食材を使った料理など、高級中華料理店で見かけるスタンダードなものが多い。だが、盛り付けはひと皿ひと皿にインパクトがあるし、食材そのものの味を最大限に生かした調理法は、洗練を極めた創作料理そのもの。ここではぜひ、コース料理をオーダーして、シェフたちの腕をあますところなく体感したい。

北京ダックは目の前でサーブ。松茸のスープは茶器のようなあしらいで登場。

 ホテルといえば、忘れてならないのがアフタヌーンティー。「ザ ジェイド ラウンジ」では、クラシカルなイギリス風アフタヌーンティーや、よりすぐりの中国茶を用意。終日営業しているので、遅い時間に少しだけおいしいものを食べたいというときにも便利だ。

インテリアはモダン・チャイニーズ風。スイーツやパティスリーと中国茶のマッチングも、台北だからこその楽しみ。

 スイーツ好きならずとも訪れたいのは、ケーキショップ。ここには、世界ショコラ大会で最優秀ショコラティエ賞を受賞したフランク・ハースヌートが手掛けるチョコレートが並ぶ。グアバやパッションフルーツなど、台湾らしい南国の果物のジャムも、上品な味だ。

ホームメイドのジャムやスイーツは、女性のお土産にも喜ばれそう。

 台北で今もっともエキサイティングなスポットのひとつと言われているのは、「MOバー」。1920年代のアールデコ運動からインスピレーションを得た店内のインテリアは、独創的。

 台北のアーティストやセレブも集うという噂のバーで、台北の最先端を実感してみたい。

「MOバー」はセンターにバーを設置、その周りにデザインを凝らした客席が並ぶ斬新なレイアウト。

マンダリン オリエンタル 台北
住所 台北市松山区敦化北路158号
電話番号 +886-2-2715-6888
URL http://www.mandarinoriental.co.jp/taipei

日本での予約・問い合わせ先

マンダリン オリエンタル ホテル グループ 日本リザベーションオフィス
フリーダイヤル 00531-650-487

芹澤和美 (せりざわ かずみ)
アジアやオセアニア、中米を中心に、ネイティブの暮らしやカルチャー、ホテルなどを取材。ここ数年は、マカオからのレポートをラジオやテレビなどで発信中。漫画家の花津ハナヨ氏によるトラベルコミック『噂のマカオで女磨き!』(文藝春秋)では、花津氏とマカオを歩き、女性視点のマカオをコーディネイト。著書に『マカオノスタルジック紀行』(双葉社)。
オフィシャルサイト http://www.serizawa.cn

2014.09.05(金)
文・撮影=芹澤和美
コーディネーション=Lily Yi