「表面はカリッ、中はしっとり」の理想をめざして
ポイントは、しっかり焼き込むことだと中道さん。
「焼きがあまいと、粉っぽさが残るし、バターの香りが出ません。焼き過ぎるとカスカスになり、しっとり感がなくなります」
表面はしっかり焼いてカリッ、中はしっとり、ふんわりが、理想なのだそう。
国産小麦粉に北海道産の乳製品など、材料も厳選して使用しています。
右:珍しい「スコーンラスク」1袋300円。
「マドレーヌは、金曜と土曜だけ焼いています。バターのおいしさを味わってほしいから、できればその日のうちに食べてほしいんです」。ここの賞味期限は、マドレーヌが3日、レモンケーキは4日。スコーンは2日以内に食べないのなら、冷凍保存を勧めています。「焼き菓子の賞味期限を気にかけてほしい」と中道さん。
自慢の季節のフルーツを使ったタルトは、まわりの生地がサクサク。食べると、アーモンドクリームとフレッシュフルーツのジューシィさが口いっぱいに広がり、噛むとタルト生地のサクッとした軽やかな歯触り。さわやかでいて、生地のしっかりした食感が印象的です。取材時は、大きくカットしたイチジクがたっぷりのったものと、ブルーベリーたっぷりの甘酸っぱいものと、2種類でした。季節の果物を厳選して使い、果物がなくなったらおしまい。旬のフルーツを堪能できる、素敵なお菓子です。
「スコーンが大好き」という中道さん。工夫を重ねて、口溶けの良い、おいしいスコーンを毎日4種類欠かさず作っています。外側がカリッ、中はフワッ。クローテッドクリームとジャムを付けて食べれば、極上のおやつ。写真のミルク・キャラメル、クルミ&チョコ以外に、木苺&ホワイトチョコ、プレーンなど、日替わりで種類も色々。「メープルシロップを付けてもおいしいですよ」と中道さんはにっこり。
他の「完熟バナナケーキ」や「日替わりマフィン」なども、しっかり焼き込まれてキツネ色。お店でイートインして、紅茶やコーヒーと楽しむのもいいし、子供達はもちろん、幅広い世代へのお土産にもぴったり。珍しい「スコーンラスク」やクッキーなど、ひとつひとつ違う手作りの紙製手提げバッグ(有料)に入れて、手渡したくなります。
2014.08.10(日)
文・撮影=そおだよおこ