日本の夏の風物詩といえば、花火。花火撮影歴44年、花火大会の審査員もつとめる写真家の泉谷玄作さんの写真と解説で、日本の代表的な花火大会をご案内します。
2014年7月開催の花火大会
◆7月26日(土)
第37回 隅田川花火大会 [東京都]
花火当日の夕暮れ時になると、いろいろな形をした屋形船が次々に現れて列をつくり船上から花火見物を楽しむ人たちがいます。中にはその船の屋根の上に乗っている人もいて、一瞬江戸時代の浮世絵を見ているかのようで、その景色に見入ってしまいます。
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◆7月27日(日)
第46回豊田おいでんまつり花火大会 [愛知県]
最大の見せ場は「メロディ花火」という花火と音楽の競演で、ワイドスターマインが広範囲に打ち上げられます。コンピューターを使って打ち上げられる、見事なまでに調和した世界は観覧した人を驚かすことでしょう。
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◆7月27日(日)
小山の花火 [栃木県]
小山の花火は、打上げ場所と観覧席が非常に近く、尺玉の連発打上げやワイドスターマインをはじめ、市民参加のナイアガラ瀑布など、迫力のある花火が間近で体感できるのが魅力です。
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2014年8月開催の花火大会
◆8月2日(土)、3日(日)
長岡まつり大花火大会 [新潟県]
長岡まつり花火大会は「日本三大花火」のひとつ。名物の「正三尺玉」は、二日間で4発も上がり、信濃川に掛けられた「長生橋」の一面には、仕掛花火の「ナイアガラ」が5色に色分けられた光彩を吹きあげます。
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◆8月2日(土)
岡崎城下家康公夏まつり第66回花火大会 [愛知県]
戦国時代の砲術名人を召し抱えた家康は、鉄砲組を三河出身者でかためました。砲術が三河に根づき、これがのちに三河花火に発展していったというのが三河花火史の通説です。プログラムを見ると「ここが発祥地だ」と自負しているような趣きがあります。
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◆8月5日(火)
第29回神奈川新聞花火大会 [神奈川県]
関東最大級の20号玉まで打ち上がり、20号玉は直径約60センチ、重さ約80キログラムで、約500メートルもの上空で約500メートルの大輪の花を咲かせます。横浜港を背景に夜空を彩りながらも、小船などの回りの灯りが大都心のホテル群とともに輝き、港町らしい幻想的な光景が広がります。
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◆8月8日(金)
2014びわ湖大花火大会 [滋賀県]
琵琶湖の花火の特徴で噴水と一体化して花火を打ち上げる「斜め打ち」が特徴的です。さらに大小の花火を打ち上げるなど独特な演出方法で打ち上げられることから、花火が湖面に映る姿もとても美しく花火を独特な世界へと誘ってくれます。
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◆8月9日(土)
全国花火名人選抜競技大会 ふくろい遠州の花火2014 [静岡県]
「名人選抜」という大会名には、全国各地の花火競技会で優秀な成績を収めた超一流の花火師のみに打ち上げてもらいたい、という主催者の強い思いが込められています。競技大会の優勝者は「文部科学大臣賞」が授与されます。
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◆8月11日(月)
宮島水中花火大会 [広島県]
世界遺産「厳島神社」を舞台にした海上の花火大会です。大会名ともなっている「水中花火」とは、水中で開花させる花火のことで、通常は球形に開く花火ですが、水中で開花するため下半球は水面下に没して、上の半球のみが水上に現れます。
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◆8月14日(木)
第12回男鹿日本海花火 星たちのウェディング~愛を感じて~ [秋田県]
男鹿の花火は、愛の花火大会です。恋人や妻、夫への30秒のメッセージを添えて打ち上げる「メッセージ花火」を行なっていて、昨年の花火でプロポーズしたカップルが愛でたくゴールイン! そこで今年は、新たに「プロポーズ花火」のコーナーを設け、10号花火とともに愛の思いを届けます。
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◆8月15日(金)
第66回諏訪湖祭湖上花火大会 [長野県]
諏訪湖祭湖上花火大会は、その名のとおり長野県の諏訪湖を舞台とした湖上の花火大会で、花火の打ち上げ場所は、「初島」というこの大会のために作られた人工島を中心に設営されています。空気が澄んでいるため、花火がとても綺麗に見えます。
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◆8月16日(土)
第24回赤川花火大会「煌~輝ける未来のために~」 [山形県]
この花火大会では、全国トップクラスの花火師が競い合う「全国デザイン花火競技会」という日本でここだけの競技が繰り広げられます。
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◆8月16日(土)
宮津燈籠流し花火大会 [京都府]
天橋立が有名な宮津市は、若狭湾に面した日本海側の街です。江戸時代、今からおよそ350年前からお盆の送り火に燈籠流しが行なわれています。その燈籠流しに花火を打ち上げたのは大正時代に入ってからです。
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◆8月17日(日)
熊野大花火大会 [三重県]
熊野の花火の三大名物を、「海上自爆」「三尺玉海上自爆」「鬼ヶ城大仕掛け」と呼びます。「自爆」とは、なんというすさまじい玉名でしょうか! 「海上自爆」では、海上を疾駆する二隻の船から、点火した花火玉が次々と海に投げ込まれます。
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◆8月23日(土)
第88回全国花火競技大会 [秋田県]
大仙市の大曲は、昔から花火好きな土地として知られてきました。1964(昭和39)年には、「創造花火」という全く新しいジャンルが創案されました。雄物川沿いの幅500mにわたって一斉に打ち上げられる趣向をこらした花火の競演は、すべての視界を覆って壮大な絵を見上げているかのようです。
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◆8月30日(土)
第50回常総きぬ川花火大会 [茨城県]
「常総きぬ川花火大会」の魅力は、全国の花火大会で打ち上げられた屈指の名作を、居ながらにして堪能できることです。フィナーレとなる、幅300メートルのミュージックスターマインも、花火と音楽が一体となり必見です。
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2014.07.25(金)