海洋博公園花火大会(沖縄県)

スターマイン:スターマインは、大小の花火玉を多数組み合わせて、一度にたくさん打ち上げる仕掛け花火をいいます。上の花火は丸く花開いたあとで美しく銀色で枝垂れてくる「銀冠菊」、中央には、錦色から紫色に変色している「変化菊」、下の方には青色の「青満星(青牡丹)」等が咲いています。

 海洋博公園花火大会は、1979(昭和54)年のアクアポリス花火大会を第1回目として開催されました。第24回大会からは開催場所をエメラルドビーチに移して毎年開催されています。

  現在では県内外から多くの観光客が訪れ、沖縄県を代表する夏の一大イベントとして夜空を彩っています。

  海の香りや汐風を感じながら見上げる花火の風情は、また格別です。打ち上げを待つ間の待ちきれない高揚感はどの大会にもありますが、ここではその間に海面一面が夕焼けに染まり、様々なグラデーションを見せながら闇に落ちていく美しさを堪能することができます。辺りがとっぷりと闇に包まれたら、いよいよ花火大会の始まりです。

  国営公園の花火大会で観覧席が無料というのも、うれしいところです。

  花火とあわせて沖縄旅行はいかがでしょうか。海洋博公園内には「熱帯・亜熱帯都市緑化植物園」、「熱帯ドリームセンター」、「沖縄美ら海水族館」など家族連れで楽しめる施設が揃っています。

大会概要
【大会名称】 海洋博公園花火大会
【開催場所】 海洋博公園(沖縄県国頭郡本部町石川424番地)
【観覧席】 無料
【アクセス】 沖縄自動車道・許田ICから国道58号・449号、県道114号線約50分。
【URL】 http://oki-park.jp/kaiyohaku/
【問い合わせ】 海洋公園管理センター TEL:0980-48-2741

泉谷玄作(いずみや げんさく)
写真家。1959年 秋田県に生まれる。花火の撮影をライフワークとする。現代美術作家、蔡國強(Cai Guo-Qiang)氏の依頼で、2002年MoMA(ニューヨーク近代美術館)主催の「動く虹」の花火や、2003年ニューヨークセントラルパーク150周年記念の「空の光輪」の花火などを撮影。著書に、『心の惑星-光の国の物語』(クレオ)、『日本列島 四季の花火百華』(日本カメラ社)、『静岡県ふくろい遠州の花火』(日本カメラ社)、『花火の図鑑』(ポプラ社)、『花火の大図鑑』日本煙火協会/監修 (PHP研究所)、『日本の花火はなぜ世界一なのか?』(講談社+α新書)など、花火に関するもの多数。日本写真家協会会員。

2014.07.02(水)
文・撮影=泉谷玄作 撮影協力=ホテル ゆがふいん BISE