癒しの島、沖縄を彩るのは、真っ青な海だけじゃない!

 現実世界から切り離された、南国の深い深い亜熱帯の森の中に身をゆだねるとココロにもカラダにも神秘の力が通りぬけ、力がスッと抜けていくのを感じられるから不思議……。毎日全力で頑張っているあなたにこそ、時にはこんな優しい時間が必要なのです。今回は、都会の癒しカフェとはレベルが違う、緑の世界に抱かれた“本物の森カフェ”を厳選紹介。自然からのメッセージをチャージしに出かけてみませんか?

 今回は昔話の舞台になりそうなほっこりカフェ。

» 第2回 異国情緒が漂うキュートなカフェ
» 第3回 水辺に佇む隠れ家的カフェ

「ただいま!」と帰りたくなる温かなカフェ
神様を感じる山の中のほっこり空間

木造のログハウスのような建物の縁側席は正面にぼーじむいとくゎーだきむいが望める特等席

 シークヮーサーの里としても知られる大宜味村は、沖縄本島最北端にほど近い山深い場所。がじまんろーは、そんな美しい海岸線と静かなヤンバルの山々が隣接する自然豊かな小さな集落にある。古い沖縄の家がぽつりぽつりと佇む、昔話の舞台にもなりそうな山の中のカフェだ。特等席から見えるのは、ぼーじむい(坊主森)とくゎーだきむい(子抱森)と呼ばれる、手つかずの島の原生林が生い茂る神々しい森の姿。また、島の植物がひっそりと花開く丁寧に手入れされたカフェの庭には、手作りのブランコやハンモック、自家菜園などもあり、田舎のおばあちゃんの家に遊びに来たかのような気分が味わえる。

<次のページ> 山の野草や野菜がたっぷりのメニュー

2013.06.19(水)
text:Kyoko Inamine(Asian Bao International)
photographs:Chotaro Owan

CREA 2013年7月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

癒しの森旅へ

CREA 2013年7月号

最近、完全にリラックスしたことがある?
癒しの森旅へ

定価 670円(税込)