宮津燈籠流し花火大会(京都府)
お盆の送り火と花火は縁があります。日本全国で、お盆に花火大会を開催するところが多いのです。
天橋立が有名な宮津市は、若狭湾に面した日本海側の街です。江戸時代、今からおよそ350年前からお盆の送り火に燈籠流しが行なわれています。その燈籠流しに花火を打ち上げたのは、鉄道が開通した1924年(大正13年)からです。
港では、立派な精霊船に「極楽丸」と旗が立てられ、先祖の霊をふたたび極楽浄土へと送るために海へ流されます。
また「追っ掛け燈籠」と呼ばれる小さな「燈籠」は、赤や白で、その、ひとつひとつに火が灯されます。その数は約1万と言われ、夏の空が暮れる頃になると宮津湾一帯に「燈籠」が浮かびます。そこへ、五彩七彩の打上花火が上げられるのです。
お盆にふさわしい慰霊の花火で夜空を染め、続いて10号玉の花火や斜め打ちの大スターマイン、仕掛け花火、海上大スターマインが打ち上げられ、賑々しく先祖の霊を極楽浄土へと送っているかのようです。
大会概要
【大会名称】 宮津燈籠流し花火大会
【開催場所】 京都府宮津湾一帯ほか
【観覧席】 有料観覧席あり(要予約)
【アクセス】 北近畿タンゴ鉄道「宮津駅」から徒歩約10分
【URL】 http://www.kyo.or.jp/miyazu/
【問い合わせ】 宮津燈籠流し花火大会実行委員会
TEL:0772-22-5131 FAX:0772-25-1690
2014.07.16(水)
文・撮影=泉谷玄作