橋本麻里さんトークイベントレポート2 美術と一生つきあうための見方とは？

「見る」経験をつなげると、美術と一生つきあう下地ができる

 CREA編集部のIです。

 トークイベントの2つ目のキーワードは、「点から線へ、線から面へ」。まず「自由に見る」から始めてみる。その経験をつなげていくと、新しい星座の形が見えてくるのだそうです。

「美術展を1回観ただけで終わってしまうと、続きません。点が線でつながって、線が面になる。星座というか、マップ、なるべく広い地図ができていくことで、1つの作品や1つの展覧会を観てもより立体的に理解することができる。美術展はもちろん“自由に見る”から始めていいんですが、そこから先、点をつないでいくことができれば、美術と一生つきあう下地ができるのかなと思っています」

トークイベントの会場となった根津美術館は、梅雨どきの雨にしっとりぬれる庭も美しい。表参道駅からほんの少しの距離でこんな庭園を楽しめる場所は貴重。