長年リピートしていて、しっくりきていたはずの髪形に、あるときから違和感が……。そんな経験をしたことはありませんか? もしかしたら、原因は髪形と、現在のトレンドとのズレにあるかもしれません。

 ファッションと同様、ヘアスタイルのトレンドも刻一刻と変わります。「自分らしい」「無理がない」と感じられる範囲で、上手にアップデートがしたい……そんな気持ちを持っているアラフォー世代の読者に向けて、リピートしてきたけれど、トレンドとはズレてきたヘアスタイルの特徴や、上手なアップデート術について解説します。


今は避けた方がいい? 安易におすすめできないヘアスタイルは?

 まず、アラフォー世代に人気がありながら、現在のトレンドとはズレてしまうことが多いヘアスタイルの代表例を2つご紹介していきます。

 前置きとして、これらは「取り入れたら絶対に古くなる」という訳ではありません。自然に見えるかどうかは、扱い方やご本人のキャラクター次第です。そして「トレンドヘアじゃないからダサい」という話でもありません。

 しかし、これから挙げるスタイルは、アラフォー世代が比較的選びがちな上、「今、それをオシャレに昇華するのは高難度」という、要注意スタイルでもあります。

AKB48が広めた「分厚い前髪」は難易度高し

 まずは、AKB48に代表される、アイドルのようにコテで巻いて流す分厚い前髪。およそ10年前に定番化し、幅広い世代に取り入れられるほどの支持を得ました。年齢と共に「気になってきたおでこのシワを隠したいから」と検討している方もいるかもしれません。しかし、厚めの前髪は、特にカジュアルな場面での人気がかなり下火になっています。

 このような重たい前髪は、「かわいい」印象が強く、今でも多くのアイドルが取り入れています。これは「アイドルのキャラ設定」や「グループのイメージ戦略」、アイドルのステージ衣装などとの親和性が高いからです。しかし、日常では見ることが少なくなってきたスタイルでもあります。

シースルーバングなど、透け感のある前髪がトレンドに

 2025年現在は、透け感のある「シースルーバング」が人気の前髪です。清潔感があり、可愛さと大人っぽさも両立できる、いいとこ取りのスタイルです。「センターパート」も同様の理由で広まっています。

 これらは「かわいい」よりも「大人っぽい」印象を与えやすいことが特徴です。前髪の主張は弱めで、顔の両側に少しだけ毛束を下ろし、耳周りをすっきりさせるスタイルも多いため、ピアスなど顔周りのアクセサリーで女性らしさを足しやすいのもポイントです。

2025.10.19(日)
文・イラスト=操作イトウ