自分は価値ある存在だと思って自信を大事にすることが大切(牛窪恵さん)

 世代・トレンド評論家の牛窪恵さんからは、自尊感情を持つことの大切さが語られた。

「セルフラブの観点はとても大事だと思っています。特にお子さんのいる女性は、自分のことを後回しにしたまま年を重ね、更年期あたりでお子さんが育ち上がって、ようやく自分のことを大事にできるようになる方も多いですよね。でも、それまでの間にかなり無理をしていらっしゃるので、婦人科系の病気を患ってしまう方も少なくありません。

 日本では自己愛というと悪く捉えられることもありますが、仕事でも家庭でもコミットメントを高めたり、知識なども含めたさまざまなことを共有しようという前向きな意識が働くので、自分は価値ある存在だと思って自信を大事にするセルフエスティーム(自尊感情)は、自分のためだけではなく社会や家族のためにもとても大切なこと。だからこそ、セルフラブという観点を社会に広めたいなと思っています」(牛窪さん)

身体のコアを引き上げると、気持ちもシュッと引き締まる

 登壇した3人それぞれの体験や知見からフェムテック/フェムケアに関する興味深い内容が語られ、予定していた時間を大幅にオーバーするほどディスカッションは盛り上がりを見せた。

「最後は少し商品に触れたいんですけど、この骨盤底筋ケアガードルは骨盤底筋を下から持ち上げるガードルなんだけど、体のいちばんコアなところを支えているんですよね。股を支えて持ち上げると気持ちはシュッとして背筋が伸びて、生き方まで明確になる気がするんですよね。身体のコア、人生の大切な核を支えてくれるパートナーだと思って、これは本当にみんなに試してみてほしいです」(RIKACOさん)

 RIKACOさんが言うように、3年後にどうなっていたいかを描きながら、今の自分をケアできるアイテムを積極的に取り入れていきたい。

RIKACO

神奈川県出身。13歳で芸能界デビューし、ファッション誌やテレビで活躍。現在は、ライフスタイルブランド「LOVE GIVES LOVE」を通じて環境にやさしい暮らしや価値観を発信している。YouTubeチャンネル「RIKACO LIFE」は登録者22万人を超え、リアルで飾らないライフスタイルが幅広い世代に支持されている。

伊藤華英(いとう・はなえ)

1985年埼玉県出身。2008年北京五輪、2012年ロンドン五輪に出場。現在は、「1252プロジェクト」などスポーツの発展、価値向上のための活動にも取り組んでおり、一般社団法人スポーツを止めるな代表理事を務める。

牛窪恵(うしくぼ・めぐみ)

東京都出身。世代・トレンド評論家、マーケティングライター、立教大学大学院・客員教授。「草食系」「おひとりさま」「年の差婚」などを世に広めた。

2025.10.10(金)
文=今富夕起
撮影=釜谷洋史