旅の拠点にしたいハイクラスなアコモデーションは、大自然とシームレスな佇まい。ゴリラツアーで見た光景を思い出しながら、リラックスして過ごせる安息の場所。
地元に根ざした建築で地産地消の食にもこだわる

シンギータは1993年に南アフリカで創業、サファリツーリズムにラグジュアリーの概念を導入した先駆的なサファリ運営会社だ。ジンバブエ、タンザニアに続き、2019年に満を持してルワンダに進出した。

創業者の理念である「コンサベーション(保護、保全の意味)」の名称を冠した部屋では、トレッキングのレンタルギアを完備、ゴリラの保護活動にかかわる情報提供のほか、毎晩、翌日のトレッキングに備えて丁寧なレクチャーが開催される。特別なコレクションとして、ダイアン・フォッシーの恋人だった『ナショナルジオグラフィック』の写真家、ボブ・キャンベルの写真機材もあり興味深い。

竹編みの天井、火山岩の壁、ユーカリのスクリーンなど、建築部材のほとんどに地元産の材料が使われている。地元のデザインを重視したスイートにはプライベート温水プールも備わる。

食については、自前の菜園を持ち、独自の「ファーム・トゥー・テーブル」を実践しているのが特徴。ワインセラーのほか、いつでも自由に楽しめるスナックを用意した「バーデリ」はトレッキングで体力を使うゲストには嬉しいサービスだ。
Singita Kwitonda Lodge(シンギータ・クウィトンダ・ロッジ)
所在地 Volcanoes National Park, Nyange Sector, Kinigi, Musanze, Rwanda
電話番号 +27 21 683 3424
客室数/11 料金(1名)/2,640米ドル~(食事、ドリンクなどを含む)
https://singita.com/lodge/singita-kwitonda-lodge/

Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2025.09.22(月)
文=山口由美
CREA Traveller 2025年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。