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「呉監督は本番までの滑走路の作り方が上手」

――ライフステージが変わり、年を重ねていくにつれて役の幅が広がっていくと思います。今後、演じてみたい役はありますか?

 また呉監督の作品に出演したいです。今回はスポット的な出演だったので、今度はもっと長い時間ご一緒してみたい。

 呉監督って、本番までの滑走路の作り方がとても上手なんです。気づいたら本番に向かっているから、本作では子どもたちものびのび演技できたんだと思います。あまりにも子どもたちが自然だから「台本通りじゃないんじゃない?」って言う方もいらっしゃったみたいなんですが、それは監督が雰囲気づくりが上手だから。

 今回は子どもがテーマの映画でしたが、監督が誘ってくださるなら男女のヒリヒリした関係を描いた作品などにも出てみたい。呉さんは、何でも演じてみたい! と思わせてくれる存在です。

【前篇】「信号を守る」「駆け込み乗車をしない」蒼井優が“当たり前”だけど自分に課すルール

蒼井 優(あおい・ゆう)

1985年生まれ、福岡県出身。1999年ミュージカル『アニー』でデビュー。2001年『リリイ・シュシュのすべて』で映画デビュー。映画『フラガール』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、新人俳優賞をダブル受賞した。主な映画出演作に『彼女がその名を知らない鳥たち』、『宮本から君へ』『スパイの妻〈劇場版〉』など。

『ふつうの子ども』
テアトル新宿ほか 全国公開中

■あらすじ
子ども同士のリアルな人間ドラマを描く完全オリジナルストーリー。

小学4年生の上田唯士は、最近同じクラスの三宅心愛が気になっている。環境問題に高い意識を持ち、大人にも臆せず声を挙げる彼女に近づこうとか頑張るが、心愛はクラスのちょっぴり問題児・橋本陽斗に惹かれている様子。そんな3人が始めた「環境活動」は思わぬ方向に転がり出して……。

出演:嶋田鉄太 瑠璃 味元耀大
瀧内公美 少路勇介 大熊大貴 長峰くみ 林田茶愛美
風間俊介 蒼井 優
監督:呉 美保 脚本:高田 亮
製作:「ふつうの子ども」製作委員会  製作幹事・配給:murmur
製作プロダクション:ディグ&フェローズ 制作プロダクション:ポトフ
特別協力:小田急不動産 湘南学園小学校
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
©︎2025「ふつうの子ども」製作委員会
協賛:ビーサイズ キュウセツAQUA YOIHI PROJECT Circular Economy.Tokyo Design H&A

衣装クレジット

ドレス 60,500円、トップス 29,700円/共にマメ クロゴウチ(マメ クロゴウチ オンラインストア https://www.mamekurogouchi.com/)、イヤカフ 33,000円/ボーニー(エドストローム オフィス 03-6427-5901)

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2025.09.13(土)
文=高田真莉絵
撮影=深野未季
ヘア&メイク=草場妙子
スタイリング=岡本純子