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葉山朝市 #1
葉山朝市 #2
わずか5分で売り切れも…お買い得すぎる朝市限定スイーツは?

ハヤママーケットは、JAよこすか葉山・葉山町漁業協同組合・葉山町商工会が共催する地域密着型の朝市で、葉山を代表する人気店約20店が軒を連ねます。各店のブースには、地野菜や魚介類をはじめ、パンやスイーツ、惣菜、お弁当など、看板商品から朝市限定スイーツまで、名店の味がずらり。開市は8時30分ですが、毎回8時前には行列ができる盛況ぶりです。

いかにも“地元通”といった雰囲気の人たちが並ぶ列の先にあるのは、逗子発のローカルスーパー「SUZUKIYA」のブース。こちらの名物は朝市限定の「アウトレットラスク」で、朝市の中でもダントツ人気の目玉商品です。製造過程で出た不揃いな部分を詰め合わせたアウトレットラスクは、味は正規品そのまま。しかも、1袋に12枚も入って150円というサービス価格とあって、1人3袋までの購入制限いっぱいに買っていく人がほとんど。この日も飛ぶように売れて行き、わずか10分で完売してしまうほどの人気ぶりでした。


アウトレットラスクのほか、店舗で人気のパンも勢揃い。どれも朝市ならではの特別価格で並んでいて、あれもこれもとまとめ買いする人の姿が目立ちました。

お次は「Swamps Hayamuffin(スワンプス ハヤマフィン)」のブースへ。葉山ブランドのマフィン専門店であるこちらには、朝市価格のマフィンをはじめ、ロールケーキやチーズケーキ、プリンなど、朝市でしか出会えないスイーツがずらりと並んでいます。

一番人気は、葉山ロール&チーズケーキのセット。店舗では1本1,296円の葉山ロールが、朝市ではチーズケーキとセットで1,000円という超特価に。ほろ苦い焦がしキャラメルクリームが後を引く葉山ロールは、ワインにも合う大人のスイーツで、手土産としても人気のご当地ロールケーキです。

さらに、看板商品のマフィンも300円均一の朝市価格でずらり。目移りするほど種類が豊富で、3個、4個とまとめ買いするのは当たり前。その場で1個食べて、あまりのおいしさに引き返して来る人も多いのだとか。

ハヤママーケットの中でも、ひときわ長い列をつくっているのが、地元で愛される名パティスリー「ラ・マーレ・ド・チャヤ」。この日も、8時には100人以上もの人たちが、今か今かとオープンを待ち構え、その光景は今や朝市の風物詩となっています。


待ちに待った8時30分の販売開始と同時に、即売り切れてしまうのが、創業当初からの看板商品「カテリーヌ」の切り落とし。チョコレートのバタークリームとココアスポンジ、ガナッシュを重ねた贅沢なこのケーキは、店頭では1個540円で販売されています。その切れ端がおよそ3個分入って、なんと100円という破格ぶり。まさかの約94%オフ(!)という超お値打ち価格で手に入ってしまうのです!

1人1個の購入制限があるにも関わらず、販売開始からわずか5分で朝市限定商品はすべて完売。この“幻のスイーツ”を求めて、販売開始の3時間前から並ぶ人がいるのも納得です。
2025.09.13(土)
文=田辺千菊(Choki!)
写真=鈴木七絵