
デリケートゾーンを清潔に保てる、生理期間の不快感を軽減できる、下着や水着など、好きなデザインのものを楽しめる……たくさんのメリットがあるVIO脱毛。とはいえ、医療機関やサロンに通うとなると、その時間を確保するのは大変なもの。そこで、自宅で使えるVIOにも対応した最新家庭用脱毛器を、セルフ脱毛の基礎知識とともにご紹介します!
脱毛器購入前に知っておきたい! セルフ脱毛の基礎知識
セルフ脱毛と医療機関やサロンで行う脱毛との違いや、VIO脱毛する際に注意すべきことなど、セルフ脱毛の基礎知識について、ヤーマン開発本部の久保井美帆さんに伺いました!
Q.医療機関やサロンで行う脱毛とセルフ脱毛のメリット・デメリットを教えてください。
久保井さん(以下敬称略) 決定的に違うのは使用する機器のパワーです。医療機関やサロンの機器は、家庭用に比べて、少なくとも2倍、機器によっては10倍のパワーになることもあります。特に医療機関では資格を持った専門家が施術を行うので、大きなパワーで行うことができるのがメリットですね。ただ、医療機関・サロンによっては予約を取りづらかったり、自分の毛周期に合わせて行かなければいけないのが、デメリットといえるかもしれません。
一方、家庭用の脱毛器はパワーが低いのがデメリットではありますが、自分のタイミングでできるのが最大のメリットですね。
Q.特にVIOラインの脱毛に関し、近年注目が集まっているように感じています。VIOの毛の特徴や脱毛時の注意点などはありますか?
久保井 そもそも人の毛には二種類あり、生まれたときから生えている産毛や眉毛、髪の毛と、思春期から生え始める髭や脇の毛、陰毛などの「性毛」があります。性毛はホルモンバランスの変化によって生えるもので、太くてクセがあるのが特徴です。
VIO脱毛をする上で、知っておいてもらいたいのは、家庭用脱毛器で多く採用されている「光脱毛」は、肌に光を当てて黒に反応させて毛根にダメージを与えるという仕組みなので、そもそも他の部位に比べて肌の色や毛の色が濃いデリケートゾーンは、反応して痛みを感じやすいです。また、デリケートゾーンは、肌が弱く汗腺が多いので清潔にするのがマスト。特に汗は塩分を含み、痛みに繋がってしまうので、注意が必要です。光脱毛前の剃毛は、ケア直前ではなく、前日にするのがベター。
Q.VIO脱毛の痛みはどの程度になりますか?
久保井 よく言われるのは、輪ゴムをパチンと弾いたくらい。脱毛後は肌表面に炎症が起きやすい状態で、熱による赤み、かゆみ、肌あれが起こる可能性があります。傷がついて化膿したり、脂漏ができてしまったら専門医に診てもらいましょう。雑菌が繁殖しやすいエリアなので、清潔にすることを心がけるのが大切です。
Q.近年、自分自身が介護を受ける立場になったときに、スムーズにケアできるように行う「介護脱毛」という言葉も聞かれます。VIO脱毛に対する意識は変化してきているのでしょうか?
久保井 コロナ禍になり、家から出られない期間が長く続いたときに、自分の体を見直す人が非常に多かったのもきっかけのひとつかもしれません。VIOゾーンを脱毛すると清潔感が保たれ、生理の時にも楽だということで、40代から脱毛する人も増えました。ただ、IPL光脱毛は黒に反応するので、陰毛が白髪になってしまうと不可能です。ちなみに今は、親子で家庭用脱毛をしているという人も多いですよ。
Q.セルフ脱毛はどれくらいのペースで行うのがいいのでしょうか。また効果が出始めるのはいつ頃からでしょうか?
久保井 毛には毛が生え変わる「毛周期」があり、3週間から1か月、長くても2カ月といわれていますので、2週間に1度、2カ月継続すれば結果が見えてくると思います。まず毛が細くなり、半年後には確実に実感できるはずです。
セルフVIO脱毛を上手に行うポイント
・生理前後を含め、生理期のケアは避ける。肌が敏感になっているのと、清潔が保たれないため。
・光脱毛の前日に、電気シェーバーで1mm以下に剃毛する。カミソリは肌を削りすぎて埋没毛になる可能性があるので注意が必要。
・脱毛を行うベストなタイミングは、脱毛部を清潔に洗い、水分を軽く拭き取ってから。洗い場で行うのがおすすめ。
・Vゾーンに機器を当てるときには肌を引っ張りながら、肌に面がしっかり触れるようにつける。

・IとOゾーンは鏡を床に置き、その上をまたいで片ひざを立てて使用するとスムーズ。

2025.08.01(金)
文=増本紀子(alto)