幼児でも科学と触れ合え、楽しめる

日本科学未来館の科学コミュニケーターでもある、ヒューマノイドロボットASIMO。ロボットと暮らす未来社会を一緒に考える実演イベントは毎日11:00~、14:00~の2回開催。

 数々の展示・実演の中でも、小さな子どもに人気なのは、やはりというべきか、ヒューマノイドロボット「ASIMO(アシモ)」の実演。テレビ画面を通して見るのとは違う本物のインパクトに、我が家の3歳児は、お口ポカ~ンで見入っていた。

 4月26日から始まったばかりの、ハンドルもアクセルもないのに人の足の変わりとなって動く椅子のような乗り物「UNI-CUB β(ユニカブ ベータ)」の実演も子どもの興味を引きそうだ。

「日本科学未来館」の吹き抜け部分にはシンボル展示である、天井からぶら下がった大きな地球、正式名称「Geo-Cosmos(ジオ・コスモス)」がある。実は、うちの息子がもっとも食いついたのがこれだった。有機ELを使った世界初の地球ディスプレイには、毎日、気象衛星が撮影したデータが取り込まれ、その日の朝までの雲の動きなどを見ることができる。

 いろいろ見て回り、さて帰ろうと通りがかった入場無料の1階シンボルゾーン。そこには、寝っ転がって「Geo-Cosmos」を眺めることのできる長椅子が多数用意されている。ちょっと休憩のつもりで横になったら、そこから30分ほども静かに、ただただ地球を眺めていた。

1000万画素を超える高解像度で、宇宙空間に輝く地球の姿をリアルに映し出すGeo-Cosmos(ジオ・コスモス)は、日本科学未来館のシンボル展示。

 息子がおとなしく地球儀を眺めている間、母が向かったのはシンボルゾーン奥にあるミュージアムショップ。ここは、キーホルダーやボールペンといったお土産物も充実しているが、小さな子でも取り組めそうな実験・観察キット、インテリアにもなりそうな地球儀や実験グッズ、書籍などがズラリ。せっかく科学に触れた後だから、子どもの知的好奇心をくすぐるようなアイテムをお土産に選んでみたい。

日本科学未来館
所在地 東京都江東区青海2-3-6 日本科学未来館
電話番号 03-3570-9151
URL  http://www.miraikan.jst.go.jp/

2014.04.30(水)
文=今富夕起