水先案内人は地元に精通したグルメライター
旅の醍醐味といえば、何はさておきまずは美食!
そう豪語する女性も多いことだろう。特に国内旅行においては、津々浦々のその土地ならではの味わいにふれることは至上の喜びだ。
現在、舌の肥えた読者から熱い注目を浴びているコミックエッセイのシリーズがある。それが、KADOKAWA/メディアファクトリーから続々と刊行されている“ご当地グルメコミックエッセイ”。通称「まんぷくシリーズ」だ。
各巻の著者は、いずれも食べることが大好きな女性イラストレーター。彼女たちが、地元で活躍するグルメライターを水先案内人に、ご当地の美味しい店に突撃取材を行った様子をレポートしている。
掲載されているのは、地元の人が読んでも納得の、本当に美味しいお店ばかり。誰もが愛するソウルフードからガイドブックには載っていない知られざる名店まで、本が付箋だらけになりそうなラインナップである。
そのシリーズ最新刊が、このたび登場した。タイトルは『まんぷく東京』。満を持しての首都進出、というべきだろう。非常に充実した内容となっている。
江戸の心意気を今に伝える蕎麦、うなぎ、天ぷら、激戦区東京ならではのラーメン、中国少数民族やペルーのエキゾティックな味が楽しめる各国料理、上品な甘さの和スイーツ、新鮮な食材に心躍る市場めしなど、バラエティに富んだ37軒が紹介される。
2014.04.04(金)