◆妙満寺の雪の庭
京都洛北の岩倉にある、顕本法華宗の総本山「妙満寺」。境内には枯山水の庭園「雪の庭」があり、冠雪した比叡山を借景とする景色が最も美しいと評されています。
雪の庭は、江戸時代初期の歌人であり俳諧の先駆者である松永貞徳が作庭した3つの庭園「雪月花の三庭苑」の一つで、2022年1月の大改修によって「庭屋一如」の思想が一層反映され、比叡山と庭園、本坊の建物がより調和した庭園へと生まれ変わりました。
本坊の客殿から雪見障子越しに見る光景はまるで一幅の絵のようで、多くの人がこの見事な景色を写真に収めていきます。
妙満寺の雪の庭(みょうまんじのゆきのにわ)
所在地 京都府京都市左京区岩倉幡枝町91
https://myomanji.jp/index.html
◆亀岡市の雲海
朝晩の冷え込みが増す冬は、亀岡盆地一帯に発生する「丹波霧」の観賞シーズン。前日との寒暖差が大きく風の弱い晴れた日の早朝には、白く濃い霧が出現することがあります。
この霧が雲海のように漂う様子は幻想的で、標高412メートルの竜ヶ尾山は絶好の眺望スポット。2018年3月には竜ヶ尾山に「かめおか霧テラス」も新設され、山頂付近に設けられた展望デッキからは、亀岡市の田園風景を包む霧と美しい丹波山地を見渡すことができます。
亀岡市の雲海(かめおかしのうんかい)
所在地 京都府亀岡市
https://www.kameoka.info/charm/livecamera/
2025.01.12(日)
文=CREA編集部