2024年11月2日(土)、ロレックスの新たな旗艦店が東京・表参道にオープン。さらに進化したブランドの世界観をたっぷりと体感できる店内は、気分を高揚させる仕掛けに満ちている。世界中のトップブランドが軒を連ねる街に誕生した新たなランドマークで、心躍る時間を手に入れよう。


新たな時間へ誘うグリーンのファサード

 数多くのブティックが建ち並び、最新モードの発信地としてにぎわう表参道。その象徴であるケヤキ並木と美しく調和しつつ、ひときわ目を引くのが「ロレックス ブティック 表参道」のグリーンのファサードだ。それを構成するのは、ロレックスのブランドカラーである深いグリーンに特殊加工を施した、シンボリックなベゼルフィン。周囲のブティックとは一線を画す佇まいが、これまでの表参道では体験できなかった新たな時間を予感させる。

 “ロレックス クラウン”が煌めくエントランスから1階のセールスフロアに足を踏み入れると、まず目を奪われるのがグリーンとベージュの鮮やかなコントラスト。

 正面から左手はブランドカラーのグリーンで統一され、漆のように艶やかな天井と重厚感のある蛇紋石を敷き詰めた床の両面に、ファサードと同じフルーテッドベゼルのパターンが続く。ロレックスらしい品格を漂わせつつ、幾何学的なシークエンスがどこかフューチャリスティックなムードだ。

 対して右手は、2つの接客スペースを囲むようにベージュの縦格子が並ぶ、和モダンな空間。その軽やかな彩りが、対面する“ロレックス グリーン”をよりドラマティックに引き立て、ゲストの気分を高揚させる。

 ロレックスの世界と“和”が織りなすエッセンスは、「ロレックス ブティック 表参道」におけるひとつのキーワード。自社の伝統に矜持を持つとともに日本の伝統にも敬意を表するロレックスの姿勢が、これまでにない重層的な店づくりとなった。その意外性が心地よい刺激となって、ここで過ごす時間の質を高める。この後は、どんな設えが待っているのだろう。期待を込めて、地下フロアへ向かう。

2024.11.25(月)
文=近藤善美