「特別な日の特別なロレックス」をコンセプトに、全国6つのブティックでブランドの哲学を体現してきた「レキシア」。
この春、これまでにはない魅力を味わえる待望の最新ブティックが扉を開いた。
ブランドの美学を映し出す空間デザイン

伝統とモダニティが共存し、世界に誇る街として注目を集める銀座の街。「ロレックス ブティック レキシア 銀座本店」では、空間デザインやゲストをもてなすサービスなどユニークな体験ができると話題を呼んでいる。
特筆すべきはブランド哲学を受け継ぎながら、“和(わ)”を取り入れたデザイン。和には二つの意味があり、まずはブティック内の随所に配されたサークルモチーフを指す。

象徴的なのは、最初にゲストを迎える1階フロアに見られる4つのサークルモチーフ。プレゼンテーションエリアと螺旋階段、コンシェルジュデスク、イマーシブスクリーンだ。並べられた柱や鏡の効果で、奥行きを与えるように計算され、開放感溢れる雰囲気の中、日常を離れてゆったりと過ごせる。
サークルモチーフは時計のケースやムーブメントのパーツにも通じ、それらが融合した空間を巡るアプローチは、まさにブランドの奥深き世界を旅する気分となり、高揚感を覚える。

もう一つの和が意味するのは、クラフトマンシップによる日本の伝統美。外観を特徴づけているフルーテッドベゼルのモチーフをガラスに取り入れた西陣織の技法や、3階フロアを印象的に彩る漆塗りを想起させるロレックスグリーンの壁などである。
そして、訪れるゲストとの繋がりによる“和”が加わってこそ、唯一無二の魅力的な空間になるのだという。

2024.07.16(火)
文=小倉理加
写真=生田昌士(hannah)
ヘアメイク=平元敬一
スタイリスト=大沼こずえ(eleven.)
モデル=松島 花
CREA Traveller 2024 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。