誰もが肌で感じている地球温暖化や環境汚染。その影響で苦しむ生物たちの姿を目の当たりにし、アクションを起こしたのが環境保護写真家のクリスティーナ・ミッターマイヤーとポール・ニックレン。
彼らは自然環境が直面している危機を「視覚的ストーリーテリング」という手法で発信し、世界で最も影響力のある環境保護写真家として知られている。
ロレックスはふたりの活動を、環境保護への取り組みである「パーペチュアル プラネット イニシアチヴ」を通じてサポートしている。
過酷な撮影環境をも厭わずに撮影された1枚。思わず目を止めてしまう、彼らの写真のインパクトとはーー。
写真でストーリーを伝え、人々の心を動かす
クリスティーナ・ミッターマイヤーとポール・ニックレンは、世界の海洋保全というミッションのため活動している環境保護写真家。例えば、2カ月もの間、荒野で過ごしたり、北極の氷の下に潜ったりと、命の危険にさらされる環境のなか渾身のショットを撮り続けている。
“その瞬間”を切り取った1枚には、言葉では伝えきれない現実が表現されている。それらの写真や動画を「視覚的ストーリーテリング」という手法で世界に発信し、環境保護の必要性を訴えている。そんな彼らの作品は多数の賞を受賞し、世界で最も知られた環境保護写真家としての地位を確立している。
その影響力はソーシャルメディアの活用によりいっそう強まった。きっかけになったのが2017年にニックレンが撮影したカナダのサマセット島で飢えてさまようホッキョクグマの姿。
この動画はナショナル ジオグラフィックのウェブサイトに公開され、再生数は約25億回。北極の氷が失われたことによる悲劇の映像が世界に伝播していった。
2023.12.01(金)
文=CREA編集部
協力=ロレックス