CELEBRATING 20 YEARS OF MENTORING ROLEX ARTS FESTIVAL
ジャンルや世代を超えたアーティストたちが触発し合う多目的なアートの祭典「ロレックス アート フェスティバル」。アテネでの数日間を通じて、その模様と成果を刻々と追った。
披露されたのは、メントーとプロトジェたちによる成果
2023年5月26~28日の3日間、アテネで「ロレックス アート フェスティバル」が開かれた。ロレックスの芸術支援プログラム「ロレックス メントー&プロトジェ アート・イニシアチヴ」の20周年を祝うイベントだ。
集ったのは、アーティストやアート関係者、そしてジャーナリストたち。
オスカー授賞式やパリ・オペラ座のスポンサーなど芸術支援にも積極的なロレックスは今回、メントーシッププログラムに参加したアーティストたちを世界各国から招いた。各分野の第一人者であるアーティストたちは“メントー”(指導者)。
一方彼らの、そしてロレックスの支援を受けた新進気鋭のアーティストたちは、生徒を意味する“プロトジェ”。彼らのペアリングをし、2年間にわたって彼らに創作的コラボレーションの機会を提供するのが、「ロレックス メントー&プロトジェ アート・イニシアチヴ」である。
過去には「ロレックス アート ウイークエンド」なるイベントで、そして今回はさらに盛大なフェスティバルで、20年間にわたる成果が発表された。ジャンルは多岐にわたり、映画、音楽、文学、視覚芸術、舞台芸術、舞踊、建築、そしてオープンカテゴリー。
フェスティバルではメントーシップの実りとしての新作が披露されただけでなく、トークやパーティなども開催され、アート・クラウドたちが交流してコミュニティを広げる機会にもなった。
また期日に先んじてはプレフェスティバルが行われ、トークやリハーサル、展覧会のドアは一般客にも開かれた。
昨今ではファッションやラグジュアリーブランドのいずれもがこぞってアーティストとのコラボレーションや展覧会の後援をしているが、ここまで綿密で意義深いプログラムを組んでいるブランドはそうそうないだろう。
アテネは言わずと知れた、古代からアートが栄えた地。芸術の女神ムーサが見守る中、ロレックスとアートの関係はさらに輪を広げていった。
「ロレックス メントー&プロトジェ アート・イニシアチヴ」の詳細
Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2023.07.21(金)
文=乗松美奈子
写真=ROLEX