つづ井さん描き下ろしイラストがドラマに登場
――今回、ドラマに登場する小道具のイラストをつづ井さんが描き下ろすなど、原作の枠を超えたコラボレーションも実現しましたね。
つづ井 コロナ禍にリモート夏祭りを開催したとき、オカザキさんが太陽の塔みたいなオブジェを作ってきて。それがあまりに強烈だったので、後日そのオブジェの前に我々5人が佇んでるイラストを私が記念に描いたんです。そのエピソードがドラマにも登場するので、同じイラストを顔や衣装をドラマのキャストに寄せて描いてくださいってお話をいただいて、それはおもしろい!って(笑)。
藤間 マンガではつづ井さんが一番身長が高いんですけど、ドラマver.ではみんなの中で私が一番身長が低いのでつづ井さんが一番ちっちゃくなってる(笑)。あと、ゾフ田の「誕生日じゃない日」を祝う会でMちゃんがフェルトで作ったゾフ田の顔の見本として、つづ井さんが本物を送って下さったんですよね。こんなお宝を素手で触ってもいいんですか!?ってドキドキしつつも、わ、実在するんだーって(笑)。つづ井さんたちの存在が一気に身近になったし、一緒にドラマ版「つづ井さん」を作ってる感はすごくありました。
つづ井 私も初めてのことだったので、どこまで出しゃばっていいのか迷う部分があったんです。でも、脚本を細かくチェックさせてくださったり、オープンな雰囲気で一緒に楽しむ距離感を作っていただけたので、めちゃくちゃありがたかったですね。
友達が汗かきながらすごいスピードで喋ってる姿にジーンとなる(笑)
――せっかくなので、お互い訊いてみたいことはありますか?
つづ井 じゃあ、オタクとしてなにかを推したことはありますか?
藤間 推した経験はあまりなくて。唯一、中学の頃にK-POPアイドルにハマって、うちわを作ってコンサートに行ったりしたことはあります。
つづ井 うちわを作ってる時点で充分オタクだと思います(笑)。
藤間 そのとき、友達とうちわを作ったのがすごく楽しかったんですね、今思えば、アイドルが好きという以上に友達とシェアする時間が楽しかったんだと思います。
つづ井 すごくわかります。オタクが5人集まるとジャンルもバラバラだったりするけど、お互いの好きなものをシェアしたり、プレゼンし合う時間が楽しいんです。
藤間 わかるー。
つづ井 友達が好きなものについて語ってるところを見るのも楽しいですよね。汗かきながらすごいスピードで喋ってる姿にジーンとなる(笑)。
おもしろいことって自分たちでいくらでも作れる
藤間 じゃあ、私からも訊いていいですか。直近で「前世からの友」の5人でしたことは?
つづ井 最近はみんな仕事が忙しくなってきて、全員で集まったのは去年のことになっちゃうんですが、友達になって10年の節目だったので写真館で記念撮影をしました(スマホの写真を見せながら)。
藤間 あ、これ絵日記でも描いてましたよね。なんかアイドルみたい! めっちゃいい写真ですね。
つづ井 橘がグッズを作るのに解像度の高い写真を欲しがってたのもあって。あの人はなんでもすぐグッズにしたがる(笑)。
藤間 いろんなパターンがあって楽しい! イベントがなくても、こういう写真を撮るっていいですよね。つづ井さんたちを見ているとおもしろいことって自分たちでいくらでも作れるんだなって気付かされます。
2024.10.17(木)
文=井口啓子
撮影=柴崎まどか