もし今、壁にぶつかっている若い世代がいれば、その苦しみときちんと向き合い、乗り越えることができればいいなと思う。もしくは、六十歳を過ぎてもまだ自分を失っているのなら、あきらめずに自分を解放してほしいと思う。みんな、自分をどんどんリセットしてほしいです。
女だろうが男だろうが、人間として生まれたかぎりは、誰もが自立して生きたいと思っているもの。フェミニズムはそのことに気づくための考え方のひとつです。女性や男性の区別なく、フェミニズムの精神は、みんなが持っているものなのです。
本書は今の私をありのままに書きましたので、みなさんが自分を生きるきっかけになることを願っています。自分の人生は自分だけのものです。誰もがどんな人生でも選ぶことができる。私たちには自ら未来をつくる権利と自由があるのですから、自分を解放して、人生をもっともっと楽しんでほしいです。
「はじめに」より
わたしリセット(文春新書)
定価 1,100円(税込)
文藝春秋
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2024.10.05(土)