10月8日(火)よりスタートするNHKドラマ10『宙わたる教室』の試写会が行われ、試写会には主演の窪田正孝さん、小林虎之介さん、伊東蒼さん、神林伸太郎チーフプロデューサーが出席。そして記者会見には、原作者の伊与原新さんもサプライズで登壇となった。

第1話を観たばかりの伊与原さんは、試写の感想を訊ねられ、「めちゃくちゃ良くて本当に感動しました。続きを早く見たい」との第一声に続き、「澤井(香織)さんの脚本、出演者の皆さんのおかげで自分の原作の世界が何倍にも広がっているのを感じました」と、まず制作陣への感謝を口にした。

記者からの「小林虎之介さんの演じる岳人の演技に泣きそうになったんですが……」との問いかけには、「僕自身も周りに人がいなくて、ひとりで観ていたら、絶対に泣いていました」ときっぱり。さらに冒頭のJAXA室内の模様や、夜の教室で青空を再現する実験など、隅々までこだわった映像に太鼓判を押した。

本作『宙わたる教室』はもともと、大阪の定時制高校に通う、年齢も抱える事情もさまざまな生徒たちが科学部を結成し、全国コンクールで優秀な成績を収め、「はやぶさ2」の基礎実験にも参加したという実話に、着想を得て生まれた胸熱の物語。神林CPは、素敵な原作小説のバトンを受け取って、この感動をどのように広げていくかということを真っ先に考えたのだという。

謎めいた理科教師・藤竹叶役を演じる主演の窪田さんは、「定時制高校というかなり珍しい状況で、そこには色んな年代の生徒が、ジェネレーションギャップを抱えながら夜の教室に通ってきます。今までの学園ドラマともテイストの違う、大人の青春ドラマとして皆さんに楽しんでいただけると思います」と挨拶。

不良生徒・柳田岳人役の小林さんも「沢山の世代が集まって、人それぞれにどういう想いがあるのかと考えました。(岳人は)挑戦しようとしながらも、学校に通うことを諦めかけてしまっている。それが藤竹先生と科学部によってどう変わってくるか楽しみにしてください」。保健室を居場所とする名取佳純役の伊東さんも「原作を読みながら想像していた実験が、撮影では目に見えて『こんな風になるんだ』となるのが楽しいです」と語った。

2024.10.01(火)