さらに進化中。ワンタッチで使えるエコな商品も

 不要になった資料はまとめてシュレッダーにかけるのが今の時代の常識。ここでイラッとするのが、資料を留めているステープラーの針です。いちいち外すのが面倒な上に、取るときについ爪を使ってしまってネイルが剥げてしまって再びイラッ。伊藤さん、このイライラはどうすればいいのでしょうか?

「でしたら、針を使わないステープラー『ハリナックス』があります。これは、書類に穴を開けて、その部分の紙を書類に折り込むような仕組みのため、針を必要とせずに留めることができます」。また、間違った部分に穴を開けてしまわないように上部が透明になっていて、文字の書いてあるところを避けて穴位置を決められるという、すぐれものでもあります。

左:「ハリナックス」1026円。実は針なしステープラーの技術は100年前からアメリカにあったのだそう。日本では「しっかり留める、たくさん留める」を目標に進化してきた。
右:「ハリナックス」には透明の窓が付いており、文字の部分にうっかり穴を開けてしまうという事故を未然に防いでくれる。

 2穴ファイルに資料を綴じるとき、長く保管したい書類にはもうひと手間かけて穴を補強するシールを貼るものですが、これが案外たいへん。「そんなときには『ワンパッチスタンプ』をどうぞ」(伊藤さん)。これは、ハンコを押すような要領で穴の上に当ててポンと押すだけで、穴の位置にぴたりと貼られるもの。シールの台紙を必要としないのでエコでもあります。

左:スタンプのようにポンポンと軽く押せる「ワンパッチスタンプ」432円。
右:このように開いて、台の中心にある丸い盛り上がり部分に穴をそろえて紙を挿入。あとはハンコを押すようにして使う。

 今も刻々と進化中の最新文房具。よく使うものほど、新しく替えることで効率アップ。もうあのイライラとはお別れです!

コクヨS&T
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2014.04.19(土)
文=鈴木糸子
撮影=中井菜央