この記事の連載

← この連載をはじめから読む

●第2位『あくまでクジャクの話です。』小出もと貴／講談社

『あくまでクジャクの話です。』小出もと貴／講談社
『あくまでクジャクの話です。』小出もと貴／講談社
すべての写真を見る

 「男らしくない」という理由で、彼女に浮気されフラれた教師・久慈（くじ）弥九朗。世の中ジェンダーフリーのはずでは……!? と苦悶する彼の前に、モデルでインフルエンサー、文武両道の「生物学部」部長の女子・阿加埜（あかの）が現れ、部の顧問になってくれと迫る。

　なぜ「男らしさ」がモテるために必要なのか、クジャクの派手な羽を例に“生物学的”な説明を始める阿加埜。身も蓋もない残酷な真実を突き付けまくる、生物学コメディ！

信太さん推薦コメント

「生物学の知見に基づくモテ方指南。動物好きな人はきっとハマります。思いを寄せる久慈先生以外の人間にはやたらと手厳しいのに、自分の恋にはポンコツなヒロイン・阿加埜がかわいい」

●第3位『星屑の王子様』茅原クレセ／小学館

『星屑の王子様』茅原クレセ／小学館
『星屑の王子様』茅原クレセ／小学館

　不夜城・新宿歌舞伎町を舞台に、ホストたちの生き様を描くサディスティックコメディ。ホストクラブ・エンペラーファーストに君臨する“億超え”エースホスト、源リキヤと天使レイ。愛と狂騒を金に換える彼らの日常は、常識も倫理も超越した事件やトラブルに満ちている。時に残酷な狂気に満ちた男たちのシャンパンの泡のように刹那的できらびやかな日々。

信太さん推薦コメント

「夜のお仕事の世界を思い切りエンタメ化。倫理観が崩壊したセリフやシーンの雨霰で、まるでディストピアを覗いているかのよう。権謀術数が渦巻くホスト業界のリアリティも感じつつ、マンガだからこそ笑って楽しめます」

信太祐介（しだ・ゆうすけ）さん
ebookjapan書店員

2007年株式会社イーブックイニシアティブジャパン入社。「ebookjapanマンガ大賞」や、人気作家のルーツと今に迫るインタビューシリーズ「漫画家のまんなか。」などを企画・担当。
ebookjapan　https://ebookjapan.yahoo.co.jp/

次の話を読む第1位は、今年マンガ好きの注目をさらったあの作品！ hontoコミック担当荻野晶さんの【電子マンガ】ベスト3

← この連載をはじめから読む

CREA夜ふかしマンガ大賞2024

「昭和脳のモラハラ男」を成敗する話ではない——令和の処方箋マンガ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』が描く“人の本質”とは

  • CULTURE

2024.10.12

少女マンガ研究家・和久井香菜子さんの「いま人に薦めたい愛読マンガ」4冊「大人買いして、何十回読み直したか」

  • CULTURE

2024.10.6

ライター・編集者 山脇麻生さんの「いま人に薦めたい愛読マンガ」6冊 小学生男子ふたりの友情未満の物語

  • CULTURE

2024.10.5
FEATURE 一覧へ

2024.09.06(金)
文＝CREA編集部

CREA編集部の記事一覧へ