この記事の連載

毎日の歯みがきタイムを、自分や環境と向き合うひとときに

◆【宮崎県】TENMEI「MINDFUL TOOTHPASTE」

 単に歯を磨くだけでなく、歯みがきをしながら「自分により向き合える時間=マインドフルネスな時間を作る」ことを目的に誕生したTENMEI「MINDFUL TOOTHPASTE(マインドフルトゥースペースト)」。

 一般的なスマホユーザーで、仕事でもパソコンを使う人は、1日約9時間45分をデジタルに費やすとされ、また私たちは江戸時代の人たちの1年分の情報量に毎日接しているといわれています。代表の河野瑞輝さん自身も、記憶力の低下や思考がまとまらないなど脳疲労、デジタル疲労に悩まされていたときに「マインドフルネス」に出合ったそう。

 そして、忙しい現代人に寄り添い、心を整えるマインドフルネスな時間を身近に取り入れられるものとして、毎日の習慣である歯みがきにたどり着きました。

 口臭を防ぐ「ナタマメ」や「ミント」、虫歯を防ぐ「キシリトール」、歯のエナメル質を傷つけずに汚れを取り除く「ヒドロキシアパタイト」など天然由来成分のみを使用。拠点である宮崎県美郷町に自生するクロモジとユズから抽出した2つの香りをブレンドし、日本人がホッとするような心地いい香りに仕上げています。

 大切なのは、スマホ片手にダラダラ磨くのではなく、「今、目の前にあるもの(歯を磨く行為)」だけに意識を向けること。毎日の歯みがきタイムの数分間が、心整う瞑想的な時間に変わります。

「宮崎県美郷町は小さな山あいの町で、面積の90%以上が山林、人口は4,000人ほど。県内一の高齢化率で、過疎地域に指定されています。

 朝晩の気温差が20度を超えることもあり、この過酷な環境で育つ植物たちは、強い香りを持ちます。それは、生き抜くために必要な力であり、私たちに勇気を与えてくれる香りでもあるのです。今後も、そんな香りを大切にした、日々の習慣をアップデートするプロダクトの開発を進めていきます」(TENMEI代表・河野さん)

●教えてくれた人

新井ミホさん

2012年にナチュラル&オーガニックライフ専門のPR会社「株式会社LA CARPE」を設立。オーガニックコスメ&フード、マクロビオティック、薬膳、フレグランスブランド、クリニック等のブランディングやPRコンサルティング業務に携わる。
https://lacarpe.jp/

次の話を読む【今、ご当地コスメが面白い】 水を一滴も加えない!? 植物の恵みを まるっと詰めた福岡の化粧水ほか

← この連載をはじめから読む

2024.05.03(金)
文=河西みのり
撮影=釜谷洋史