この記事の連載

 「自分だけ心地いい」から、「環境や社会にとっても、心地いい」を考える人が増えてきました。サステナブルなフードやホテルを選ぶように、コスメにおいても、地球の未来を想い、循環させる仕組みづくりを追求した「サステナブルコスメ」を選びたいものです。

 そこで、ナチュラル&オーガニックライフ専門のPR会社「ラキャルプ」の代表で、「サステナブルコスメアワード」の審査員でもある新井ミホさんに、ここ数年、日本でも急増しているというサステナブルコスメの中から、選りすぐりのものを教えていただきました。ぜひ注目してみてください。

 第2回目は関東・中部篇です。

» #01【東京都】スキナブルエッセンス保湿液
» #02【長野県】アースアンドユー 美容乳液 Vine Essence Emulsion
» #03【静岡県】CHフェイシャルオイル
» #04【岐阜県】mtシャンプー&mtコンディショナー
» #05【石川県】フレナバ バランシングセラム

» 北海道・東北篇


“あんこ”の専門店が開発したアズキエキスたっぷりの美容液

◆【東京都】komame「スキナブルエッセンス保湿液」

 「komame(こまめ)」は東京・豊島区で1950年から続く製餡業社「遠藤製餡」が、豆や自然の力を活かした製品の可能性を広げるために設立した子会社「Beans PLUS」から生まれたコスメブランド。あずきの持つ美容成分に着目したスキンケア商品を展開しています。

 ブランド名には、漢字で書くと“こまめ”とも読めるアズキが原材料であることに加えて、「シンプルで抜かりのない“こまめな仕事”で、美容をサポートしたい」という想いが込められているのだそう。

 約800年前からスキンケアに用いられていたといわれ、洗顔料や温めアイテムに活用されているアズキ。以前から遠藤製餡では、あんこを製造する際に出るアズキのゆで汁(煮汁)が健康や肌に良いとして持ち帰るスタッフが多く、それがオーガニックのアズキを天然水で煮出した無糖&ノンカフェイン「あずき美人茶」の開発につながりました。

 近年ではスーパーフードとしても注目されているアズキはビタミン類、カルシウム、食物繊維などを豊富に含んでいて、中でも抗酸化作用や美肌効果が期待できるポリフェノールは赤ワインの1.5~2倍量が含まれているのだとか。そんな一粒一粒に凝縮された“アズキパワー”で上質な化粧品を作りたいという想いから、本格的にスキンケア商品の開発がスタートしました。

 「スキナブルエッセンス保湿液」は、「あずき美人茶」に使われているアズキエキスを使用した美容液。そのため、うっすらアズキ色で、ほのかにアズキの香りも感じられます。

 北海道産アズキエキスのほか、ビタミンCが豊富な北海道産ハマナス、高い保湿効果が期待できる北海道産米の米セラミドを配合していて、しっとりとした仕上がりながらもサラッとした使い心地。肌に負担をかけないよう、エタノールや石油系合成界面活性剤などは不使用。保湿美容液として使用するほか、オールインワン化粧水としても利用できます。

「豆には植物の力がいちばん濃縮されていると考えており、その力を最大限に引き出すように、自然と調和しながらものづくりをすることを大切にしています。本当の健康とは、本当の美しさとはという視点を深く掘り進め、バランス良く、内側からも、外側からも自然によりハッピーになれる商品をこれからも作っていきます」(komame担当者)

Beans PLUS

電話番号 03-3986-3547
https://www.beansplus.jp/

2024.04.13(土)
文=河西みのり
撮影=釜谷洋史