この記事の連載

 「自分だけ心地いい」から、「環境や社会にとっても、心地いい」を考える人が増えてきました。サステナブルなフードやホテルを選ぶように、コスメにおいても、地球の未来を想い、循環させる仕組みづくりを追求した「サステナブルコスメ」を選びたいものです。

 そこで、ナチュラル&オーガニックライフ専門のPR会社「ラキャルプ」の代表で、「サステナブルコスメアワード」の審査員でもある新井ミホさんに、ここ数年、日本でも急増しているというサステナブルコスメの中から、選りすぐりのものを教えていただきました。ぜひ注目してみてください。

 第6回は豊かな自然に恵まれた九州篇その2です。

» #01【福岡県】ブライトニングローション
» #02【大分県】天然炭酸シリカ化粧水 SAISEI(再生)
» #03【長崎県】椿酵母オイル

»​ 北海道・東北篇
»​ 関東・中部篇
»​ 近畿篇
»​ 四国篇
»​ 九州篇その1


豊かな里山で育った植物をあますことなく活用

◆【福岡県】NEMOHAMO「ブライトニングローション」

 根も、葉も、茎も、花も、実も、植物“まるごと”の生命力を活かした京都生まれのオーガニックコスメブランド「NEMOHAMO(ネモハモ)」。

 工場を構える福岡県芦屋町の有機JAS認証を取得した里山に自生する植物をはじめ、その一角で土づくりから行う自社農園で育った植物、長崎県対馬にて無農薬栽培した「オタネニンジン」などを原料にスキンケアやヘアケア、ボディケアアイテムを展開しています。

 「ブライトニングローション」は、水を一滴も加えず、植物が保持している水分を抽出した「植物生体水」を100%使用した化粧水。

 主成分となるのは、周囲を海と山に囲まれた自社農園で化学肥料を使わずに育った「カキドオシ」。垣根を越えて繁殖するほどたくましい生命力を持つことからその名前がついたシソ科の植物で、古くから漢方薬としても用いられています。

 さらに、肌を整える効果が高いといわれる「マルベリー」や、生薬の一種で根に含まれるサポニン「ジンセノサイド」が美容にも高い効果が期待できるとされる「オタネニンジン」など、さまざまな植物のエキスが凝縮されています。

 濃厚ながらスッとお肌に浸透しやすく、つけ心地はなめらか。前後にオイルやクリームを重ねてもなじみやすい化粧水です。

「有機栽培や農薬不使用の植物を主原料としていることに加え、簡単に取り付け可能な詰め替えレフィルを採用していたり、化粧箱に再生紙を使用していたりと、製造工程の一つひとつが環境に配慮されているのもNEMOHAMOの特徴の一つ。人と地球にやさしいコスメを表彰する『サステナブルコスメアワード』ではこうした取り組みが認められ、三度のアワードを受賞し殿堂入りを果たしました」(新井さん)

ビオスタイル

フリーダイヤル 0120-988-776
https://nemohamo.com/shop/default.aspx

2024.05.03(金)
文=河西みのり
撮影=釜谷洋史