全館キャッシュレス対応で身軽に動ける、機能的な館内
全国のOMOの中でも、初めて全館キャッシュレス対応を実現したというOMO3浅草。1階のフロント前に並ぶお土産やルームウェア、OSAJIのアメニティセットはじめ、コインランドリーの利用や13階フードショップでの買い物などすべてがキャッシュレスなので、財布を持たずに身軽に動けます。
また、歩いて行ける範囲の情報を集めた「ご近所マップ」が1階と13階の2カ所にあるのも特徴のひとつ。1階は季節を反映した内容に。春分の日はおはぎ、桜の時期は桜スイーツなど、今行くべき場所が紹介されていました。一方、13階のOMOベースにある「ご近所マップ」は地元の人たちの行きつけやOMOスタッフおすすめのお店などが集合。
上下合わせて約70店舗が載っていますが、OMOスタッフ自らご近所を散策して情報を集め、日々アップデートしているのだそう。ご近所さんが多い土地柄だからこそ、よりたくさんの情報をゲストに伝えられるのだと感じました。
地元で愛される名店の品がずらり。13階の「OMO Food & Drink Station」
13階OMOベースにあるフードショップ「OMO Food & Drink Station」では、24時間セルフサービスで食べ物や飲み物を手軽に買うことができます。パンやスイーツ、おにぎり、スナック、チョコレート菓子、スープ、ノンアルコールドリンク、コーヒー、クラフトビールなど常時80種類以上を用意。
15時以降はおつまみ系、朝になると朝食用にラインナップが変わるので、滞在中にさまざまな商品と出合えるのも楽しみ。
なかでも注目は、“地元で愛されているものを知ってもらうきっかけになったら”という思いでOMOスタッフが厳選した浅草ならではの商品。ポップの紹介文を読み、どんなお店なのか知って商品を試せるのがポイントです。
いなり寿司専門店「福寿家」の「伊奈利ロール」は野菜が酢飯と油揚げで巻かれており、見た目も鮮やか。サラダ感覚で食べられます。また、毎朝8時頃になると雑穀米おにぎり店「maimai」のおにぎりが到着。チーズ塩昆布(320円)をいただきましたが、温かいことにびっくり。毎朝ひとつひとつ握ったものが届けられていることを実感しました。しっかりきいた塩気とチーズのクリーミーさ、塩昆布の旨みが相性抜群です。
食事だけでなくおやつもたくさん揃っているので、OMOベースでひと息つくのもおすすめ。地元の浅草っ子の間では“浅草三大パン屋”のひとつと名高く、地域で愛される老舗ベーカリー「ケーキショップ テラサワ」の「コロネ」は、パンもミルク感あふれるクリームも軽く、昔ながらの味が懐かしさを誘います。
また、江戸末期から続く和菓子屋「龍昇亭 西むら」は、浅草っ子が手土産を買うときに訪れるそう。「羽衣」は、杏ジャムやマーマレードを練った餡とふんわりとした生地がマッチする逸品でした。
2024.04.18(木)
文=鈴木 希
撮影=榎本麻美