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 年明け早々の能登半島地震によって大きな揺れを観測した金沢市ですが、幸いにも被害の程度は小さく、3月16日からは観光庁による北陸応援割がスタート。4月26日までの旅行や宿泊料金が割引され、お得に観光を楽しめます。

 しかも3月16日は北陸新幹線の金沢から敦賀までの伸延区間が開業。金沢市は人気の観光地としてだけではなく、周辺地域への拠点としてもますます便利な街になると期待されているのです。

 そんな金沢で、市内観光に便利な立地にあり、館内に居る間も加賀百万石の城下町だった歴史や伝統を感じられるホテルとして注目したいのが「THE HOTEL SANRAKU KANAZAWA(ザ ホテル山楽 金沢)」です。


エントランスの滝が旅行客をお出迎え

 ホテルがあるのは北陸の海産物が並ぶ近江町市場から徒歩1分、金沢城公園まで徒歩3分の場所。感動はホテルに到着した直後から始まります。エントランスのドアをくぐると目の前に現れるのは、6段の滝が流れるおよそ120坪の中庭。外からはその存在が確認できず、中庭をぐるりと取り囲むように建てられた建物に隠されているかのよう。訪れた人だけが目にすることができる光景にいきなり気分が上がります。

華麗な装飾が施されたレセプション

 レセプションには真っ赤な絨毯が敷かれ、万葉の文字をダイナミックに描いた金箔のアートや、北陸地方の伝統工芸となる組子細工を表現したパーテーションを配置。受付の左右を彩るガラスの壁には加賀友禅の伝統的な花柄が施され、瞬く間に豪華絢爛な世界にぐいぐい引き込まれていくのです。

2024.03.10(日)
文・写真=石川博也