挨拶代わりの手みやげから、大切な人へ思いを伝える名品まで、贈りもの賢者たちが選ぶ650点以上のギフトを紹介する「CREA」2024年冬号の「贈りものバイブル」特集。その一部を抜粋し、掲載します。
CREA 2024年冬号
贈りものバイブル
特別定価980円
中学・高校の同級生であるお笑いコンビ・三四郎のおふたり。約25年間の付き合いのあいだに一体どんなギフトを贈り合ってきたのでしょうか。学生時代から現在に至るまでを振り返ってもらいました。
ふたりのプレゼント交換はいま消滅してしまった!?
――おふたりは中学・高校の同級生ですが、これまで互いに贈りものをしたことはありますか?
小宮 中学生のころ、相田の誕生日に何か映画のTシャツをあげた覚えがありますね。
相田 覚えてないなぁ(笑)。小宮からもらったものだと緑のトートバッグは覚えています。勾玉がふたつ合体したロゴが入っているやつ。あれは多分いまも実家にある。
小宮 それをあげたのは、高1くらいかな。そのころ、原宿にあった文化屋雑貨店というお店にハマっていたんです。自分では買わなさそうなものをプレゼントしたいんで、そこのグッズを購入して贈りました。でも、なんとも言えないリアクションされたなぁ。
相田 あはははは! ずっと部屋のハンガーにかけていて、毎日見てたけどね。
小宮 中・高時代はまわりにお金持ちが多かったから、ブランドものの香水くれるやつとかいたね。
相田 俺は何をあげたっけなぁ。ものではないですけど、誕生日に花火を打ち上げたことはあります。一発4,000円くらいのやつを浅草橋の問屋さんに買いに行って、公園で打ち上げたんですよ。大学生のときに。小宮は酔っ払っていて全然見てなかったですけど。
小宮 覚えてはいますけどね。
相田 友達10人ぐらいで集まってごはん食べて、その後みんなで公園に行って0時になった瞬間に打ち上げるっていう、サプライズパーティーみたいな感じでした。
――いまはもうコンビ間でプレゼントはしないんですか?
相田 学生のときに結構いろいろやったんで、もう何をあげればいいのかわかんなくなっちゃいましたね。あと、僕が何をあげても、小宮は僕の誕生日をいつも忘れるんで、自然消滅しました(笑)。
小宮 ……。
2024.02.23(金)
文=斎藤 岬
写真=松本輝一