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食が細い子どもに悩んだ時期も

 白ごはんがおいしくないと、おかずの味を濃くしたりチャーハンにしたり、味をごまかす作業が必要になりますが、絶品ごはんと食べるおかずは、薄味でもおいしく感じられます。塩分控えめの食生活で病院に行かなくてすむとか、肌がむくまず美容にお金や時間を使わなくてよくなるなど、長い目で見ても時産です。

 土鍋は2合炊きのおひつ炊飯鍋を使っていて、洗いやすいつるんとした形状でサイズもちょうどよく、食べきれなかった分は冷蔵庫にそのまま保存して電子レンジで温めていただけるので便利です。

 精米機の導入は難しいかもしれませんが、扱いが簡単なこの土鍋は取り入れやすいのでおすすめです。白ごはんにこだわってみると、きっと食事の楽しみが増えると思います。

 家族みんなが大好きな白ごはんですが、食が細い子どもたちは残してしまうことが多く、そのことに悩んだ時期もありました。

 あるとき雑貨屋で、りんごといちご柄の小さな子ども用茶碗を購入し、「これによそったごはんは残さず食べる」というルールを提案したら、その日から頑張って食べてくれるようになりました。

 今でも残すこともあるし、相変わらず食は細いですが、食べられなくても家族で過ごした食事の時間は記憶に刻まれていくだろうと思っています。「まぁいつかは食べられるようになるだろう」と、気長に待つことにしています。

2023.11.15(水)
筆者=マキ
撮影=杉山秀樹