秋風が心地いい季節。旅をしたい気持ちが高まってきました。

 紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。自粛中に、そんな日本の魅力に気付いた人も多いかもしれません。

 「いつか」ではなく、今度の旅行の参考に。私たちを待っている秋ならではの豊かな景色をお楽しみください!

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆阿蘇の雲海

 世界有数の大規模なカルデラがある阿蘇エリアは、その地形ゆえに日本を代表する雲海スポットだ。朝夕の温度差が大きい秋は絶好の眺望シーズンで、運がよければ奇跡と呼ばれる絶景を目にすることができる。

 阿蘇には雲海が見られる場所が多く、ホテルなどの宿泊施設からアクセスのよい場所に展望スポットがあったり、ドライブルートから眺められたりと、雲海狩りに挑戦しやすいところが魅力。眼下に広がる雲海とその先に浮かんだように見える阿蘇五岳の光景は圧巻で、見る人々を魅了する。

 阿蘇の雲海は日の出から約2時間と比較的長く観賞できるのもポイント。阿蘇の7箇所に設置された「リアルタイム雲海カメラ」で発生状況を確認してから見に行くことも可能だ。

見ごろの時期:秋~冬、日の出頃(10~11月の日の出は6時半前後)~8時頃まで

阿蘇の雲海(あそのうんかい)

所在地 熊本県阿蘇エリア(南小国町、産山村、阿蘇市、高森町、南阿蘇村、西原村、小国町など)
https://kumamoto.guide/localguide/asocam/

◆荒尾干潟の夕日

 「荒尾干潟」は、有明海中央部東側に位置する国内最大級の干潟。九州で初めてラムサール条約に登録された渡り鳥の重要な生息地であり、近年は夕日観賞地としても人気のスポットになっている。

 潮の満ち引きは約6時間置きに繰り返され、最大3キロメートルの潮が引くと広大な干潟が出現。日の入りの時間帯には、オレンジ色の光路が干潟に描かれる「光の道」が現れる。

 秋になると始まる、海苔の養殖養殖用にポールが何百本も干潟に並ぶ様子は蔵満海岸の風物詩。夕日に照らされた干潟の光景は幻想的で、SNSで話題になることも多い。

見ごろの時期:9月~3月

荒尾干潟の夕日(あらおひがたのゆうひ)

所在地 熊本県荒尾市蔵満地先(蔵満海岸)
https://www.city.arao.lg.jp/kurashi/shisetsu/higata/page972.html

2023.11.18(土)
文=佐藤由樹
協力=熊本県観光連盟