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台湾では加熱して食べるのが一般的

 日本では、山芋は「とろろ」のように、すりおろして生で食べることが多いと思います。生だと消化が促進され、効率的に栄養も取り入れることができます。一方、台湾ではほとんど生では食べません。以前、台湾に旅したとき、熱を加えて調理して食べるのが一般的だと、薬膳レストランのスタッフや現地のガイドさんが教えてくれました。

 私はよく韓国のサムゲタン風のスープを作るのですが、高麗人参の代わりに山芋を使います。熱を加えるとホクホクとした食感になり、とても美味しいのです。さほど甘くないので、どんな食材とも組み合わせることができますよ。

 また、山芋をザクザクと2センチ角ぐらいに切って、お米と一緒に炊くだけの「山芋ごはん」もおすすめです。コロコロ、ホクホクして、なんだか心もほっこりします。ぜひ、胡麻塩を振って召し上がれ(黒胡麻ね!)。

長芋と山芋はどっちがいい?

 もうひと言、付け加えると、山芋のあの粘り気こそが保湿力であり、潤いの元なのです。いくつになろうと肌の潤いが大切な女性にとっては、絶対に手放せない食材。ネバネバとこそ、仲良くしなくちゃ。ただし、食物アレルギーを引き起こすこともありますのでご注意を!

 長芋と山芋、どっちがいいですか、って? 栄養価にはあまり差がないので、どちらでも扱いやすい方で大丈夫です。しいていえば長芋は水分が多いので揚げ物や煮物よりサッと炒めてシャキシャキ感を楽しみ、山芋はホクホク感を楽しみたいですね。

谷口ももよ(たにぐち・ももよ)

「健康は日々の食卓から」と「美食同源」をテーマに、身近な食材を使った簡単で美味しい薬膳レシピを提案。なかでも豆腐や野菜を中心としたよりヘルシーな“ベジ薬膳”を提唱する。薬膳料理教室を主宰し、講師育成の薬膳講座を全国で展開。レストランへのレシピ提供や企業との商品開発など活動は多岐にわたる。著書も多数出版し、『身近な10の食材で始める薬膳ビューティーレシピ』(講談社)、『5色の野菜でからだを整えるべジ薬膳』(キラジェンヌ)で、グルマン世界料理本大賞グランプリを2度受賞。「東洋美食薬膳協会」代表理事、「全日本薬膳食医情報協会」名誉顧問、「日本豆腐マイスター協会」理事、薬膳料理教室「Salon de Maman」主宰。国際中医師。

●谷口ももよ公式サイト https://yakuzen-salon.com/
●東洋美食薬膳協会 https://orientalyakuzen.com/

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