この記事の連載

プチプラ金木犀コスメ2023
#03 ロジェ・ガレ

 皆さんこんにちは。プチプラ美です。今年も来ました、疲れ果てた肌と体と心に今こそ使いたい、金木犀コスメシーズンが!

 ふりかえればこのコーナーで最初に金木犀コスメをご紹介したのは2021年。今年で3年目になるわけですが、この3年の間に金木犀コスメのブームは終了するどころか、アイテムは増える一方。人気が人気を呼び、様々なブランドが、主にこの季節限定で金木犀の香りのアイテムを発売するようになりました。

 そこで今回は、過去にはご紹介していないブランド、かつプチプラの金木犀コスメ、をご紹介します。

 3回目は、フランスのブランドが作る金木犀の香り、ロジェ・ガレのソープをご紹介します。

#01 サナ エステニー
#02 ソフティモ ナチュサボン


サボン パフュメ オスマンティウス

 この丸いソープ、箱も含めてステキですよね。こちらはロジェ・ガレというフランスのブランドのもので、このソープ自体の誕生はなんと1879年! 2世紀も前から存在してる大先輩コスメなんです。

 そんな歴史あるソープが今年の2月にリニューアルしたのですが、その中にオスマンティウスという香りがあります。オスマンサス(金木犀)が香りに使われているので、フランスのブランドだと金木犀はどんな解釈になるのかなと興味津々で使ってみました。

 香りの構成は金木犀とイタリアンマンダリン、ベンゾイン(樹液から抽出する香料で、甘い香りが特徴)がミックスされた複合的な香りです。ですので、日本人が想像する甘酸っぱさが強い金木犀の香りではありませんが、パッと明るい華やかさの奥に、ちょっと切なさが混じっているような印象。

 ザ・金木犀ではないのですが、なぜか懐かしい気持ちも呼び起こされ、不思議と落ち着く香りです。個人的にはものすごく好きな香りで、パフュームも購入しようかなと思ってしまうほどでした。

 金木犀の香りは、切ないようななんともいえない「エモさ」をかきたてられる、というのも人気の理由のひとつのようですが、このソープはやや異なる香りながらも、やはりなんともいえない「エモい」気分に。

 また泡立ちの速さや量、泡切れも優秀で、筆者は他のソープで洗った場合、洗いあがりはサラサラで、どちらかといえば乾燥しがちなのですが、これはそこまで乾燥やつっぱりを感じずすべすべでした。

 しかもこのソープ、独自の製法をずっと守り続けていて、最後まで香りが薄くなったり変わったりしない、“芯まで香る”設計になっているのだそう。最後までいい香りのまま使えるのは嬉しいですよね。

 切り抜き部分があって中が見える外箱のデザインは、見た目にお洒落なだけでなく、買う前に香りを確認しやすいというメリットもあります。

 またソープを包んでいるシルクペーパーの色や触感、ペーパーを留めているシールに至るまで、製品の品質以外の部分もとても繊細でお洒落なところが、フランスのブランドだな~と思います。自分用にはもちろんですが、プレゼントにしても喜ばれそうですよね。

 かれこれ3年にわたって金木犀の香りを嗅ぎ続けている鼻にも、このオスマンティウスの香りは新鮮でした。ヨーロッパの金木犀の香りの解釈は、こういう風になるのか~と。

 いわゆるザ・金木犀の香りが大好き、という人には、もしかしたら物足りないかもしれませんが、逆にあの香りが苦手という人でも、この香りはぜひ試してみてほしいなと思います。

ロジェ・ガレ サボン パフュメ オスマンティウス
100g 1,540円

https://www.roger-gallet.jp/collections/savon-parfume


ブルーベル・ジャパン

フリーダイヤル 0120-405-000

プチプラ美

高級コスメにうっとりしつつ、デイリーメイクにはプチプラコスメも出番多し、の美容メインのなんでもライター。編集プロダクションと美容雑誌編集部を経てフリーランスに。かれこれ20ウン年美容雑誌業界の片隅でお仕事中。肌データは、アトピー持ちの(でも現在はほぼ出ない)基本乾燥肌。……なのに寄る年波で部分的な毛穴の開きやテカリも気になる。スペインとお肉とオヤジ俳優好き。

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Column

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2023.09.03(日)
構成・文=斎藤真知子