文化財で食すモダンチャイニーズ
レストラン「茶亭」ではモダンチャイニーズを提供。静岡の素材を生かした斬新な中華を楽しめます。
静岡産美味鶏を使用した「よだれ鶏」は黒酢と自家製ラー油タレで。この癖になるおいしさのラー油タレは、続く「餃子」そして「山椒麺」と、最後まで余すところなくいただきます。
紹興酒に漬け込んだ牡丹海老は、濃厚な甘さが口中に広がります。
「蒸して焼く」という手間暇かけたヨシキリザメのフカヒレは、国産鳥の骨を煮込んだ濃厚な白湯スープとともに。口に運ぶとほろほろと解け、スープの旨味とフカヒレの歯ごたえを楽しみます。最後にリゾットを入れて心ゆくまで堪能しましょう。
焼豚は、料理人が目の前で切り落とします。芳香な炭火の香りとジューシーな肉の旨味がたまりません。
デザートにはもなか、カクテル風のアイスとジュレなど最後まで贅沢に満喫。
中国茶のスパークリングや静岡茶を使用したカクテル、ブルワリーのクラフトビール、紹興酒など、豊富なドリンクメニューを楽しみながら、じっくりと時間をかけて味わって。
宿泊客は朝食もこちらの茶亭でいただけます。蓮の葉で巻かれたちまきや肉汁たっぷりの手作りしゅうまい、深海魚「メヒカリ」の唐揚げまで、朝から元気がみなぎるメニューです。
有形文化財という特別な空間の中でいただくモダンチャイニーズは、沼津倶楽部らしいまさに伝統と革新を感じられる体験です。
2023.08.21(月)
文・撮影=神谷加奈子